3、4の2日間、燕市総合文化センターで開かれる市民教養講座ファスティバルにあわせて同じ2日間、同じ会場で燕市遺跡出土品展が開かれる。
県営ほ場整備に伴って昨年10月19日から2月末で発掘調査した燕市吉田本町地内の熊ノ田(くまのた)遺跡の出土品を展示する。用排水路のパイプラインの設置に伴う調査のため、幅2メートル前後の細長い区域を調査した。まだ調査結果はまとまっていないので、速報展という形だ。
そのため面的な調査にならず、出土品は破片なども含めると1000点ほど見つかったが、珠洲焼(すずやき)がほとんどだった。しかし狭い幅の調査にもかかわらず井戸が5基も見つかった。うちひとつは直径60センチほどの曲げ物の木枠が設置されていた。鎌倉時代の終わりころと思われる。
また5基の井戸は重なっていない。複数の井戸が同時に使われていたと思われる。まだ防腐処理などを行っていないので、展示はされていない。ただ、井戸の中から1個だけ見つかった数珠の玉を展示する。透明感が高いことから水晶と思われる。
あわせて以前に発掘調査した北小脇遺跡の出土品も展示する。2日間とも午前9時半から午後5時まで、入場無料。