三条市の中学生野球チーム「ALL三条」(オールさんじょう)が新潟県代表として、17、18日の2日間、千葉県柏市で開かれる第19回全国中学生軟式野球大会に出場する。
「ALL三条」は、昨年度、三条と見附の中学生有志で組織した「県央クラブ」が前身。「三条から日本一になる」、「野球人口減少に歯止めをかけ、地域の小学生の憧れのチームになれるように」との思いで、同大会出場に向けて、昨年10月に再びメンバーを募り、セレクションを経た三条市15人と見附市1人の中学1、2年生計16人がメンバー。
現在、三条市9つの中学校のうち、単独で野球チームが組めるのは、本成寺中と栄中の2校だけ。ほかの学校は、大会に出場するには、合同チームを組まざるを得ないのが現状。
「ALL三条」は、自チームに経験を還元して三条の中学校野球部が県大会で活躍できるようになることも設立の目的のひとつという。
昨年11月11日に4チームが出場した第5回新潟県中学生軟式野球大会で優勝し、全国大会への出場を決めた同チーム。2月26日に国定勇人三条市長を表敬訪問し、全国大会出場を報告した。
若林丈二監督(第二中学校教諭)と大江聡代表(大崎中学校教諭)とともに、そろいのユニフォームで市役所を訪れたメンバーは、「県の代表として一試合一試合、負けたチームの思いもあるので、しっかりとだしきって優勝を目指したい」、「このチームでの経験を自チームにいかせるようにしたい」と意気込みを話した。
また、同全国大会は、海外派遣選手権選考野球大会や環太平洋中学生軟式野球国際大会代表選考会も兼ねており、16チームが出場する。国定市長は「がんばってください。期待しています」と健闘を祈った。ALL三条のメンバーは次の通り。