書道・書学研究団体「現代書道研究所」(総本部・埼玉県朝霞市)内部の幼児から高校生までの書道学習団体「書道研究銀河会」の新潟本部書道作品展が17(土)、18(日)の2日間、三条東公民館で開かれる。
新潟本部は、現代書道研究所を興した故中島司有氏に短大卒業後の20歳から24歳まで内弟子となった五泉市・旧村松町出身の関川司晶(本名・早苗)さん(51)=三条市井栗2=が主宰し、2004年にスタートした。関川さんは毎日書道展会員で日本書道美術院審査員や日本詩文書作家協会正会員などに就く。
09年から3年に1度、新潟本部書道作品展を開き、ことしで第4回。会員50人の合わせて271点を展示している。会員は一般は3人だけで、ほかは学年別で中学校3年生12人を最多に小学校1年生から高校3年生まで。子どもたちが主役だ。
展示作品はさまざまな区分がある。湯島天神奉納書道展の出品作品の次点の半紙作品50点。書道研究銀河会の銀河書道展出品作品の軸装が20点ある。
中三になると文科省後援の毛筆書写技能検定試験を受験させており、その合格作品が11点。それぞれ合格証書と顔写真付きのプロフィルを添えて展示してあり、より立体的に作品を鑑賞できる。
「高校生の歩み」として44点を展示。1人が高校1年生は4点、2年生5点、3年生6点を時代を追って展示。それぞれがどのように上達してきたかが一目瞭然。小学生のころの書き初めから、今では3カ月がかりで3千文字を書く作品を仕上げて展示する高校3年生もあり、ユニークな展示手法だ。
ほかに一般作品、故中島司有氏と現代書道研究所の今の所長の佐伯司朗氏の作品、関川さんの作品を展示。関川さんは6×8尺に鞍馬寺貫主信楽香仁の言葉を近代詩文でつづった「心華いち輪」と70×145センチに開所で書いた「賢愚経波斯匿王女金剛品第八」を展示する。
廊下の壁にも硬筆作品や新潟県書き初め大会入賞者、諸橋轍次記念館書初大会入賞者、新春小中学校書初展入賞者の作品を展示する。開幕前日の16日夜は午後9時まで4時間がかりで展示作業を行った。
「子どもたちが学年が上がっても毎日、休まずけいこに来てくれます。いろいろな習いごとがあるのに、あえて書道を選んでもらっていることに感謝しています」と関川さん。「作品を通して子どもたちの成長を確認してもらえれば」と鑑賞の目を待っている。17日は午前10時から午後6時まで、18日は午後4時まで開場。入場無料。