三条市の大崎中と大崎小を一体化して4月に開校する県内初の義務教育学校、三条市立大崎学園の竣工式が17日午前10時から同校アリーナで行われた。関係者ら100人近くが出席して完成を祝い、義務教育9年間を一体化した新たな学校に期待を寄せた。
真新しい校章の記された演台に向かい国定勇人市長が式辞を述べた。同学区は、もともと一小一中の学区であり、地域の皆様方の学校教育への関心が高く、学校とコミュニティが連携し、活発な取り組みがおこなわれていると話し、「本施設をつねに地域に開き、より一層地域とともに歩む学校づくりをすることで、本学園の目標である『将来の夢や希望をもち、広く仲間や地域と共に生きる児童生徒』として子どもたちがふるさと三条に誇りをもち、いきいきと育って行ってくれることを期待しております」と、関係者に感謝の言葉を伝え、同校の発展を願った。
三条市教育委員会教育部長による事業概要報告、武石栄二市議会議長祝辞に続き、大崎小6年岡戸奏太さん(12)と大崎中2年川村一朗さん(14)の2人がそれぞれお礼の言葉を述べた。
児童代表の岡戸さんは、「このような素晴らしい校舎で学習できるのは楽しいですし、うれしいです。ありがとうございます」、「ぼくは4月から7年生になります。8、9年生と1から6年生と、明るく楽しい大崎学園にしていきたいと思っています」と新しく始まる大崎学園での豊富を言葉にした。続いて、生徒玄関に移動してテープカットを行い、竣工を祝った。
同校は敷地面積45,318平方メートル。校舎棟は鉄筋コンクリート造の地上4階建てで延べ床面積約7,751平方メートル、体育館棟は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造の地上3階建で延べ床面積約3,888平方メートル。
現在の大崎小敷地を造成し、現小学校校舎に増築するかたちで建設した。小学校校舎は今後、大規模な改修を行い、平成30年度内に工事を完了する予定だ。