空き缶と古着の売却益で児童図書を購入して市内施設に寄付する燕市の「カンカン BOOK」と「福服 BOOK」の事業で、ことしは約29万円の売却益で229冊の児童図書を購入、寄付することになり、20日、市役所で空き缶を集めた事業所・団体に感謝状、児童への児童図書の贈呈式が行われた。

「カンカン BOOK」は3年目で、「福服 BOOK」は今年度、新たに取り組んだ。「カンカン BOOK」は市内事業者、団体に協力してもらって空き缶を集め、今年度は新たに吉田環境衛生公社、ふれあいパーク久賀美、遠藤孝商店が空き缶集めに参加し、計15社・団体でアルミ缶8万2,700本、スチール缶4万8,700本の計13万1,400本を集め、売却で24万5,428円の利益があった。

「福服 BOOK」は燕庁舎で毎週日曜に回収したほか、4回の臨時拠点回収も行い、回収量は4万5,280kgにものぼり、4万5,280円の売却益があり、「カンカン BOOK」と合わせた売却益は29万0,708円となった。

売却益は1年目が7万2,045円、2年目が15万1,238円、そして今回と、倍々ゲームで増加した。2年続けて児童館に購入した児童図書を届けたので、ことしは保育園、幼稚園、こども園の合わせて21施設に購入した229冊を届ける。

贈呈式には「カンカン BOOK」協力15社・団体から10人と児童図書を受ける児童代表で燕東幼稚園の4歳児10人が出席。会場に購入した絵本が中心の児童図書をずらりと並べ、鈴木力市長から協力社・団体に感謝状を贈り、鈴木市長と協力社・団体の代表から園児に絵本を手渡した。

鈴木市長は協力してくれた市民に感謝し、「この絵本で子どもたちが健やかに育つことを記念する」と述べ、協力社・団体は「これからもいろんな活動を通じて地域に貢献したい」、「これから春で来館者がガンガン増えてもっと協力できる」、「非常にたくさんの本を目の前にできてうれしい」などと話した。

園児は声を合わせて「幼稚園に新しい絵本が増えてうれしいです。みんなで絵本を見るのが楽しみです。ありがとうございました」と感謝の言葉を話した。