新潟県漢詩連盟は同連盟結成10周年などを記念する周年事業として「春分の日」の21日午後1時半から三条市庭月、諸橋轍次記念館で講演会を開く。
第1部では東大阪大学准教授の井上幸氏が「日本古代の木簡の文字と韻文」、第2部では全国漢文教育学会常任理事の塚田勝郎氏が「江馬細香(えま さいこう)と頼山陽(らいさんよう)」をそれぞれテーマに講演し、4時15分に終わる。
井上氏は、ふだんお目にかかれない奈良での発掘品や貴重な木簡写真を見せながら話す。塚田氏はめったに公開されない秘蔵映像を江馬家の許諾を得て上映の予定で、新しい江戸時代の女性漢詩人だった江馬細香(1787-1861)と江戸後期の歴史家の頼山陽(1781-1832)の一面が浮彫りになるかもしれない。参加費500円。
また、21日から25日まで諸橋轍次記念館で洲脇一石偉業展も開く。洲脇一石さんは嵐城吟社初代社主、新潟県漢詩連盟顧問など三条漢詩文化 最大の功労者。遺族の協力を得て作品、資料などを展示することになった。午前9時から午後5時まで、最終日は午後3時まで開き、入場無料。
余香会結成10周年、嵐城吟社結盟40周年、「嵐城雅韻60号」発行も記念した事業。問い合わせは新潟県漢詩連盟(電話:0256-32-6119、メール:kaizan-s@ash.ne.jp)。