トレッキングで人気の燕市・国上山で山野草が咲き始めるシーズンにあわせて一般社団法人燕市観光協会(山崎悦次会長)は25日、道の駅国上で例年より1カ月早めて国上山山開きを行い、入山者の安全を祈願し、国上山トレッキングのシーズンインをPRした。
国上山は標高313メートルの低山で、急こう配はあるが初心者向けの手軽なトレッキングコースとして人気。そこから北へ弥彦山(標高634メートル)、多宝山(614メートル)、角田山(481メートル)と連なる山と組み合わせれば本格的なトレッキングも楽しる。県内外から登山客を集め、なぜか関西方面からも多い。
昨年までは4月の大型連休に行われた国上山トレッキングのイベントと同じ日に行ったが、登山客はそれよりずっと早く国上山へ入っていることから、ことしは1カ月早めた。国上山ではすでにユキワリソウが咲いていると言う。イベントがないので参加者が少ないだろうと、会場もこれまでの国上山の中腹にある国上寺から来館者でにぎわいのある道の駅国上に移した。
この日はことしで発足3年目になる国上山の自然を愛する人たちでつくるボランティアグループ「里山花とみどりの会」(増田道男会長・会員約15人)が主催する年6回の「里山エコトレッキングツアー」のことしの皮切りで、26人が参加した。
山開きにはその参加者も加わって約50人が集まり、地元分水地区で4月15日に行われる分水おいらん道中のおいらん役に決まった3人と燕市観光PRキャラクター「きららん」も応援に訪れた。燕市観光協会の山崎会長と鈴木力燕市長があいさつし、国上寺の山田光哲住職が安全を願って祈とうしたあと、テープカットを行った。
やや風が強かったが、青空が広がってこの日の三条の最高気温は15.6度の絶好のトレッキング日和。万全の装備の里山エコトレッキングツアーの参加者はさっそく国上山へ向かって歩を進めていた。