弥彦村の新しい観光スポット、周遊観光の拠点として期待される「おもてなし広場」が30日、グランドオープン。30日から4月1日までの3日間はオープニングイベントやスタンプラリーを行って客を呼び込む。
30日は午前11時オープンで、31日と1日は通常通り午前10時オープン。30日はオープン後に祝詞奏上や村内4講中による木遣り、関係者のあいさつのあと11時20分からテープカットを行う。
3月30日(金) | |
11:00 | 祝詞奏上、修祓 |
11:05 | 村内4講中による木遣り |
11:10 | 神田観光協会長あいさつ |
11:15 | 来賓あいさつ 小林豊彦弥彦村長 |
11:20 | テープカット |
3月31日(土) | |
10:00 | 通常オープン |
11:00 | 弥彦山太鼓 演奏 |
11:20 | 弥彦よさこい添弥 |
11:45 | バルーンアート(風船王フージー) |
12:30 | 〃 |
4月1日(日) | |
10:00 | 通常オープン |
11:00 | 弥彦山太鼓 演奏 |
11:20 | 弥彦芸妓 手踊り |
11:45 | バルーンアート(風船王フージー) |
12:30 | 〃 |
31日は午前11時から弥彦山太鼓の演奏、11時20分から弥彦よさこい添弥の演舞、1日は午前11時から弥彦山太鼓の演奏、11時20分から弥彦芸妓の手踊りを行うほか、31日と1日は午前11時45分からと午後0時半からの2回に分けて風船王フージーによるバルーンアートが行われる。
ほかにも30日はプレミアムフライデーということで先着300人に温泉まんじゅうをプレゼントし、香川県琴平町の琴平うどん「狸屋」が本場讃岐うどんを午後2時までふるまう。
31日と1日は弥彦商工会青年部が屋外テントにキッズコーナーを設置。1日はJA越後中央女性部弥彦支部がおむすびと豚汁を先着50人にふるまう。そのほか屋外テントでの出店もある。
一方で30日から5月31日まで春の観光シーズンにあわせて、おもてなし広場オープン記念スタンプラリーを行う。期間中に村内の協力店3店舗で買い物をすると抽選で賞品をプレゼントする。応募はフードコートつまどで受け付ける。
「おもてなし広場」は2016年度に農産物直売所が完成し、17年度でそのほかのフードコート・喫茶店・チャレンジショップと加工施設・配送センターが完成した。総事業費は約3億4,100万で、ほぼ2分の1の1億7,000万円を地方創生加速化交付金と地方創生拠点整備交付金の交付を受けた。
敷地は弥彦グランドホテルの跡地で5,433m2。建物はすべて木造平屋立てで、農産物直売所159m2、フードコートつまど192m2、喫茶花うさぎ33m2、体験工房くろたき33m2、チャレンジショップききょう33m2、農産物加工施設44m2、配送センター44m2が建つ。配送センターを除いて建物はがん木で軒先をつなぎ、足湯2カ所と手湯1カ所を設置した。
「おもてなし広場」全体は弥彦観光協会(神田睦雄会長)に管理を委託し、弥彦観光協会が大家となって店子に貸す形で運営する。昨年から営業している農産物直売所はこれまで通り「株式会社さやや」が営業する。フードコートつまどは約50席あり、くし焼きの「なごみや」と、うどんの「うさぎ家」が営業。「うさぎ家」は弥彦村の姉妹親善友好都市の香川県琴平町の讃岐うどんを広域連携している粟島浦村のあごだしを使ったうどんを提供する。
喫茶花うさぎは、弥彦妓芸協同組合が営業。体験工房くろたきでは当面、そば打ち体験を行う。チャレンジショップききょうは、三条市の株式会社真米がほぐし屋を営業。農産物加工施設では村内夫婦が菓子作り、株式会社リトモの食品加工を行う。配送センターおもてなし館では宅配の発送やふるさと納税の返礼品の発送を行う。
弥彦神社は県内一の入り込み客がある観光地だが、その多くが弥彦神社と隣接する駐車場を往復するだけで、温泉街を歩かず、金も落とさない構造になっている。温泉街を周遊観光させるのが「おもてなし広場」のねらいのひとつ。先にオープンした農産物直売所のおかげで明らかに人の流れが変わっており、グランドオープンによりさらに拍車がかかるのは確実だ。食事できる店が少ないという声にもフードコートで対応する。
昨年の農産物直売所のオープンでは、オープンから3日間のイベントで5,000人がレジを通っていることから、1万5,000人ていどの集客があったと見られ、今回も少なくとも同ていどの集客が見込まれている。