スノーボード大会ハーフパイプの14歳以下の部門で全国1位に輝いた三条市立西鱈田小学校2年村上広乃輔(こうのすけ)君(8つ)が29日、国定勇人三条市長を表敬訪問した。
広乃輔君は会社員村上幸二さん(39)、智子さん(38)のひとり息子。プロスノーボーダーへの登竜門とされるアマチュアの国内ナンバーワンを決める第36回全日本スノーボード選手権大会のハーフパイプが6日、新潟県南魚沼市・石打丸山スキー場で開かれた。14歳以下が対象の「ユース男子」の部で、8歳の広乃輔君が最年少優勝する快挙を達成した。
ユース男子には全国の予選を勝ち抜いた9人が出場した。広乃輔君は昨年は予選落ちだったが、ことしは初出場でいきなりの優勝。来年は一般対象のオープンクラス男子に挑む。
表敬訪問には母の智子さんとふたりで市役所を訪れ、正面玄関では職員の拍手やクラッカーに出迎えられた。広乃輔君は身長125センチ、体重24キロ。国定市長は「いやーびっくりした。思いのほか小さいな」と言い、それが広乃輔君の偉業の証拠のひとつでもある。
雪焼けした顔も練習量の多さを物語る。とは言ってもまだ8歳。照れて言葉は少なかったが、国定市長が大会では緊張しなかったかと聞くと首を横に振り、五輪の金メダルの夢にはうなずいた。「大物だよね。肝心な質問にはちゃんと答えるもんね」と小さな体とは対照的なハートの強さに感心していた。