三条市の下田地域に縁のある有志でつくる「しただを愛でる会」は、「食」で新たな地域活性化を目指そうと、地域の農家や飲食店などが連携して作る「下田御膳」を提案した。
「しただを愛でる会」は、下田地域で活動する地域おこし協力隊が発行している活動報告紙「下田通信」の企画で、もっと下田地域をよくしようという内容で行った座談会をきっかけに、2017年4月に発足。
国道289号線「八十里越」道路の開通後、同地域を単なる通過点にしないためにも、「つなぐ」をテーマに、点をつないで線にすることで下田地域の活性化をしていこうと、飲食店や旅館、農家、地域おこし協力隊のメンバーなど下田地域に関係する現在15人が会員となって活動している。これまでに、会員店舗がコラボレーションして開発したスイーツの商品化も行っている。
「下田御膳」は、決まった形ではなく、下田をPRできる食材を使用する、会員の提供する食材を3店舗分使用する、提供時に同会オリジナルのトレーディングカードを配布するという3つを満たすことを条件に、会員店舗などそれぞれで作るオリジナル御膳。
会員の提供する食材は、手打ちさわらびそば、手打ちぬか蕎麦、山河の蕎麦味噌、下田豚カレー、クッキー抜型、自然栽培米「六花」、ホタルの舞う田んぼのお米、農家のぬか漬け、老舗肉やの紅コロ、All下田産モツ煮、至福の紫芋コロッケ、横田のチューリップ、手作りコンニャク、こくわスイーツフィオ、自然栽培米の甘酒、刺身コンニャク、山の塩羊羹など。3月8日に、関係者に披露した。
会員の中山博貴さんは、下田地域は、いい人やいい店が点在していると言い、「点と点がつながることで、たくさんの人を呼べる化学反応が起これば」と期待する。
「下田御膳」提供の第1弾は、4月28日に2店で行う。1店は、道の駅「漢学の里 しただ」の農家レストラン悟空が、同店の周年祭にあわせてバイキング形式にして提供。もう1店は、そば処 山河が、米ぬかを練り込んだぬか蕎麦とさわらび蕎麦のお披露目を兼ねて数量限定で提供する。また、6月にFUJI-HOUSEで開催する「燕三条『畑の朝カフェ』」のメニューとしての提供も計画されている。
しただを愛でる会のメンバーは次の通り(2月26日現在)。敬称略。
・百姓桐生 桐生貞治(NEAL STREET)
・そば処 山河 中山博貴
・kallwillstore 木村智
・新潟経営大学 横山泰准教授・博士(工学)
・こくわ屋藤兵衛 山田香織
・横田精肉店 金子美和子
・FUJI-HOUSE 藤家貴之
・道の駅 漢学の里しただ 中野貴史
・越後長野温泉 嵐渓荘 大竹啓五
・同 大竹由香利
・地域おこし協力隊 ?本尚也(コピーライター)
・同 田中美央
・同 吉川礼乃(空間デザイナー)
・同 須藤久瑠美
・同 山口晃