1日告示された燕市長選は、現職の鈴木力氏(57)しか立候補がなく、鈴木氏の無投票当選が決まった。これで鈴木氏は初当選から3期連続の無投票当選となり、選挙の洗礼はまたもお預けで三度目の正直とはならなかった。
支持者ら約50人が集まった選対本部は午後5時過ぎ、立候補届出受け付けが行われた市役所にいる支持者から無投票確定の連絡が入ると大きな拍手でわいた。山崎悦次後援会長は「満塁で押し出して勝ったような気持ち」、「もうひとつ盛り上がらなかった気が」とあいさつしながらも当選を喜び、山崎会長の音頭で万歳三唱のあと、鈴木氏と妻昭子さん、山崎会長でこの日の朝の出陣式で左目に墨を入れたばかりのだるまに、今度は右目に墨を入れた。
鈴木氏はあいさつで、「私の政策、実績、そして私自身を燕市内の隅々までアピールする絶好のチャンス」と思って準備を進めてきただけに、「肩すかしを食らった」、「非常に残念な思いがあるのが正直なところ」、「消化不良。そんな感じで戻ってきた」と選挙戦にならなかったことを残念がった。
今回の選挙では、第二次総合計画に基づく3つの人口増戦略の推進と、燕市を未来の子どもたちへしっかり引き継いで行くための基盤づくりの2つの大きな政策を掲げた。翌2日から新年度の業務が始まる。今回も無投票だったが「今一度、初心に返って謙虚な気持ちで、ていねいに、ていねいに行政運営をさせていただきたい」 、スローガンで「やるぞ」と掲げたことから「いろんな大きな壁があってもひるまずにそこを突破していこうと、その覚悟をもっての3期目」とし、支援と理解を求め、感謝した。