3日の三条は晴れて23.6度まで気温が上がり、3月28日の21.6度を上回ることし最高を記録し、5月下旬から6月上旬並みの初夏を思わせる陽気となった。新潟地方気象台はこの日、平年より6日、昨年より5日早い新潟市のサクラの開花を発表。この陽気が合図のように県央地域のサクラ、ソメイヨシノも一気に開花した。
前日2日、弥彦駅前や駅前通りのサクラは早咲きの1本だけ満開になっていた以外、ソメイヨシノの開花は確認できなかったのに、3日昼にはほとんどの木でつぼみが開いた。早い木は一分咲きに迫るほどで、わずか1日なのに一気に開花状況の違いに地元の人も驚かせた。
ほかにもあちこちで咲いている。燕消防署前の中ノ口川左岸のサクラは風が強いからか例年、まちなかよりも開花が遅れるのに、ことしはまちなかと足並みをそろえるように咲き始めた。燕市・国上山の中腹にある国上ビジターサービスセンター前の駐車情に並ぶソメイヨシノも咲き始め。2月の厳しい寒波から一転、3月のとくに後半の高温のせいか、環境による開花の時期の違いがあまりなく、いっせいに咲いて散ってしまいそうだ。
一方、燕郵便局そばの国道289号沿いにある理容店「アートスペースリキ」(燕市杣木)近くの緑地帯に立つ2本の早咲きのサクラ、カワズザクラ(河津桜)が満開だ。理容店の経営者の父が17年前に燕市に寄付し、植樹したもの。こちらは逆に2月の低温が影響したようで、昨年より1週間以上も開花が遅れたという。花はソメイヨシノより赤みが強く、鮮やかなピンクの花をまとってドライバーの目を楽しませてくれている。