春の全国交通安全運動初日の6日、燕署は燕市分水地区の熊森地内の国道116号・熊森待避所に街頭指導所を設置してドライバーに交通安全を呼びかけた。装い新たに初めてご当地ヒーローの方言戦隊メテオレンジャーと広報犬「茶豆」も参加した。
毎年、春の全国交通安全運動後に燕市分水地区で行われる分水おいらん道中のおいらん役を一日交通課長に任命しているが、ことしはおいらん役が3人とも都合かつかなかったため、ピンチヒッターに燕市吉田北地区の方言戦隊メテオレンジャーを起用。5人のメンバーのうち当初、参加を予定したピンクとイエローに加えてブルーも参加し、交通安全にちなんでシグナルカラー3色の完成というわけだ。
茶豆も今回、初参加した。渋谷署長の愛犬で10歳のメスのシバイヌ。三条署で広報犬デビューし、渋谷署長の異動にあわせて小千谷署、新潟県運転免許センター、西蒲署と転任し、燕署が5カ所目の任地となるベテランだ。
活動には、渋谷正夫署長、鈴木力燕市長、小柳孝礼燕市交通安全協会長をはじめ、交通安全ボランティアや交通指導隊など約30人が参加。午前10時半からの街頭指導所開設を前に燕市分水公民館で出発式を行った。
メテオレンジャーを一日交通課長に任命し、渋谷署長から代表のピンクに委嘱状を手渡し、たすきをかけるとピンクは渋谷署長に向かってビシッと敬礼し、「お任せくださいませ!」と胸を張った。
「おいらんの代わりにまいりました」と笑わせ、「ちーっとでも貢献できるようにまずはきょうはびら配りね。交通安全を呼びかける」と珍しく型通りのあいさつをしていたが、それで終わるはずはなく、「一日署長じゃねーろも、課長らろも一生懸命、やりますこて」とやっぱり笑いに走った。
最後に“なぞかけ”を披露した。散歩とかけて春の交通安全と説く。その心は「死亡(脂肪)を減らすことを行うこと」。せっかく寝ずに考えてきたのに、肝心なところでかんでしまうという痛恨のミスもあり、ウケは今ひとつだった。昨年までのあでやかなおいらん役の一日交通課長とは真逆。背中に「交通安全」とある服を着た茶豆は静かに見守っていた。
街頭指導所では、新潟市方向へ向かう車を熊森待避所へ誘導して、春の交通安全運動のちらしやマスク、反射材、眠気防止のガムなどが入った広報セット200セットをドライバーに配布して交通事故防止を呼びかけた。
ここでもピンクの独壇場で、「おめさん、これからどご行ぐね?」と子どもには通じないかもしれない方言まる出しで話しかけ、「交通事故に遭わんでということでさ」、「眠ってなったら休憩しての」と戦隊の衣装とは対照的な言葉にドライバーは苦笑いしていた。