三条市のサクラの名所の1つ、国登録有形文化財の三条市大崎浄水場の敷地にある通称「水道山」では、大雪の被害もあったが、ことしもたくさんのサクラが花をつけ、来週には見ごろを迎えそうだ。
6日は5分から7分咲き程度。場内は原則、関係者以外立ち入り禁止だが、サクラの開花時期には入口に備える受付に名前を記入して入場できる。進入禁止のロープなどが張ってある場所もあるので、従う。車の場合は、通りを挟んで向かいにある駐車場を利用する。
大崎浄水場では、ことしの大雪で、事務室脇にある藤棚が壊れ、敷地内のスギをはじめ多くの木が折れたり、倒れたりした。サクラの巨木も太い枝が裂けたり折れたりするなど被害も大きかったが、残る枝にはたくさんのつぼみをつけ、花を開いている。
また、整備された場内の遊歩道沿いには、水芭蕉やカタクリ、ショウジョウバカマなどを見ることもできる。
小雨が降り始めた午後、近くに住む2組の親子がお花見がてらの散歩に訪れていた。サクラの木の下を子どもたちが駆け上り、水道山の頂上から見える市街地や月岡地内の遊水地、五十嵐川の流れなどの眺めとサクラの花をあわせて楽しんでいた。