今春、学校を卒業して燕市内の企業で社会人生活をスタートした人たちを歓迎、激励しようと6日、燕市吉田産業会館で新規学卒就職者激励会が開かれた。
毎年、燕市と燕商工会議所をはじめ市内業界団体などの主催で開かれ、昨年より2社・団体、6人少ない34社・団体から122人が参加。スーツと制服や作業服が半々で、背筋を伸ばし、あいさつしている人にしっかり顔を向けて聞いていた。
燕市の南波瑞夫副市長は、燕市は自動車産業の城下町を除くと日本一の中小企業の集積地、最後のものづくりの地域と言われ、自ら製品に値段をつけられるが強みのひとつで多様で高度な技術に支えられていると燕市の業界をアピール。「製品やサービスがエンドユーザーにどう喜んでいただけるか、どういう価値を見いだしているかということを実感しながら働いていただければ、働く喜びは倍増する」と意識のもち方ひとつで働くことの意義やモチベーションが大きく変わることを話した。
燕商工会議所の田野隆夫会頭は、働く意義のひとつに、納税することで国や社会に貢献できるとし、「今ある姿は、あなたたちが思っている通りの自分」であり、「思わない人はない人は何も実現しない」、「自分を思いを強くもつ人は必ず目的を達成する」と、それを肝に銘じて頑張るよう期待した。
新入社員代表で謝辞を述べた藤次郎株式会社に就職した伊藤闘意(とうい)さん(22)は、岩手県盛岡市出身。岩手県立盛岡大学栄養科学部を卒業。刃物に興味があり、包丁を製造する藤次郎の入社を目指した。
伊藤さんは、親類や友人に新潟県について聞くとコメ、日本酒、金属製品が広く知られ、「とくに燕製というブランドは非常に高く評価されているように感じた。今年度からそのような誉れ高い燕の製品に携わることができ、大変うれしい」とし、「社会に貢献できるよう誠心誠意、努力するとともに、いまだ復興がなされていない岩手県を応援したい」と述べた。
歓迎会後は恒例で社会人として基本的なマナーを学ぶビジネスマナーセミナーが開かれた。