15日(日)の燕市・分水おいらん道中を前に、サクラ並木のライトアップが施されているJR分水駅を目的地に11、12の2日間、臨時列車快速「夜桜Shu*Kura」の夜間運行が行われている。
この臨時列車は2日間とも新潟駅発18時09分で信越線、弥彦線、越後線を経由して19時31分に分水駅に到着。40分間停車して20時11分に分水駅を発車し、逆のルートで折り返して新潟駅着21時50分のダイヤで運行している。11日夜は3人のおいらん役が最終3回目の歩き方の練習を行ってから分水駅で列車を出迎えた。
2013年から毎年、分水おいらん道中を前に分水夜桜号が運行されている。新潟市内の会社に勤務する人が仕事帰りに車内でゆっくりと酒を酌み交わしながら同僚と夜桜見物に出掛けたり、鉄道ファンが乗車したりと好評。車両はジョイフルトレイン「きらきらうえつ」やお座敷列車「NO.DO.KA」が使われたが、ことしはついに「酒」がコンセプトの「Shu*Kura」が投入された。
分水駅は改札と反対のホームの後ろに長さ200メートルに渡ってずらりとサクラの木が並んでおり、臨時列車に合わせるように満開。夕方に激しく雨が降ることもあったが、列車の到着までにはやんだ
踊り浴衣の上にピンクのはっぴを着たおいらん役の3人は、それぞれの相方となるほうかん役とともにホームに並び、「ようこそ つばめ桜まつり分水会場へ」とある横断幕を掲げ、手を振って笑顔で列車を迎えた。鈴木力市長も列車に乗って分水駅で降りた。
ライトアップされた分水駅の桜並木を間近で見上げたおいらん役の3人が「きれい!」と声を上げれば、乗客はサクラに加えておいらん役に「きれい!」。おいらん役は乗客や駅前の人たちにパンフレットを配り、一緒に記念写真に収まったりしてサービスし、分水おいらん道中をPRした。
12日の運行では昨年のおいらん役が出迎え、分水商工会女性部によるハンドベルの演奏も行われる。