2015年4月にオープンした三条市・三条ものづくり学校の3周年の感謝祭「工場蚤の市」が14、15の2日間にわたって開かれ、ことしも三条ものづくり学校全体を使って燕三条地域の工場を中心にちょうど100社がマーケット、ワークショップで参加して、ものづくりのパラダイスになる。
マーケットに昨年より9社多い57社、ワークショップにも昨年より9社多い47社が参加して2日間とも午前11時から午後4時まで入場無料で開かれる。
マーケットは主に多目的ホールで開かれる。商品にならなかったサンプル品、使われなくなった道具、地元の歴史ある逸品、廃材に手を加えたアップサイクル品などを販売。掘り出し物もたくさんそろう。
ワークショップは、それぞれの企業の技術を体験を通して一般の人にもわかりやすく紹介する。2日間とも行う“メテオリ”ワークショップ(参加費3,500円)は、本来はわらで作る北欧のモビール“ヒンメリ”を金属製のパイプで作る。
15日だけ行う上越市出身のデザイナー大塚いちおさんのスペシャルワークショップ(2,300円)は、大塚さんデザインのキャラクターを地元企業と連携してクッキー型とアイシングクッキーで作る。なかでも上越妙高駅おでむかえキャラクター「ウェルモ」がファンの人気を集め、ツイッターで反響が広がっていると言う。今回のイベントのポスターやパンフレットのデザインを大塚さんに依頼したのが縁で、大塚さんからワークショップをやりたいと申し出があった。大塚さんは4月スタートの朝ドラ「半分、青い。」のタイトルバックの絵を描いて注目が集まるなかでの来場だ。
ラジコン体験会(参加無料)は2日間とも三条ものづくり学校前のグラウンドの芝の上で行う。ラジコンファンでもある人気クリエーターのJUN WATANABEさんがラジコンカーの操作を指導する。ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を立ち上げにかかわっており、自身のブランド服のデッドストックの販売も行う。マーケット、ワークショップとも回り切れないくらい盛りだくさんだ。
さらに15日は燕三条での製造を目指す打楽器ハンドパンの奏者、久保田リョウヘイさんがライブ演奏を披露。4月15日に三条ものづくり学校で本格オープンする飲食店「0256 bistro&meals」がプレオープン。会場に掲示する色違いの4種類のポスターを撮影すると同じデザインのポストカード4枚セットがもらえるフォトラリー。15日は市内の三条別院と本成寺で開かれる三条マルシェと三条ものづくり学校を結ぶ無料シャトルバスも運行する。
三条ものづくり学校では毎年、オープン記念日ころに周年の感謝祭を開いている。県内ばかりか首都圏からの来場者もあり、昨年は2日間で延べ4,808人が来場して大盛況だった。
三条ものづくり学校の斎藤広幸事務局長は「マーケットでふだんは見えない製造者と交流でき、製品を手に取って製造の工程を聞くこともできる。感じてもらえる、この地域らしいイベントにしたい」と話している。
三条ものづくり学校の駐車場は利用できない。14日はパール金属(臨時駐車場)、三条駅、四日町市場(臨時駐車場)、15日は本成寺(臨時駐車場)、パール金属(臨時駐車場)、三条駅を結ぶ無料シャトルバスを運行する。イベントに関する問い合わせは三条ものづくり学校(電話:0256-34-6700)へ。