語呂合わせで「よいきゅうりの日」ともされる4月19日(木)、ラーメン店「麺's 冨志(めんずふうし)」(森山史朗店主・燕市富永100-1)は、同店オリジナルの「もとまちきゅうりハイボール」を家庭でも味わってもらおうと、地元のブランドキュウリ「もとまちきゅうり」2本とノンアルコールハイボール350ml入り1缶のセットを同店で食事した48組に無料プレゼントする。
もとまちきゅうりは地元燕市吉田地区の吉田本町(もとまち)で栽培されるブランドキュウリ。とくに3月半ばから出荷が始まる春キュウリは弱い日差しで育ち、皮が薄くて柔らかくジューシーで年々、人気が高まっている。「麺's 冨志」店主の森山史朗さん(38)は友人のもとまちきゅうりの生産者や酒店の経営者と話すなかで、もとまちきゅうりを使ったハイボールを開発し、ことし3月下旬に店のメニューに加えた。
ハイボールのなかに擦ったもとまちきゅうりを入れてみたり、1本すべて使ったりと試行錯誤したが結局、ふつうに横にスライスしたもとまちきゅうり10枚を入れるレシピに落ち着いた。青臭さが苦手な人のためにレモンを少しだけしぼって完成。「もとまちきゅうりハイボール」約300ml、480円で販売している。
「ラーメンと一緒に飲んでもらうので、さっぱりした味にしようと思った」と言う森山さんのねらい通り、夏の暑さが似合うすっきりした味に仕上がった。店でハイボールを飲む人の多くが「もとまちきゅうりハイボール」も試してくれて好評だ。
ご当地名物にしたいと、友人も動いてくれて燕市や三条市、新潟市の居酒屋、料理屋、焼き鳥屋などすでに10店ほどが「もとまちきゅうりハイボール」を提供してくれている。
もっと「もとまちきゅうりハイボール」を広めていこうと考えたのが今回の無料プレゼント企画。店の「もとまちきゅうりハイボール」をPRするなら、店内での無料サービスとするのがふつうなのに、無料でキュウリとノンアルハイボールを持ち帰って家庭で飲んでもらうおうというのがユニークだ。
ねらいは店のPRではない。「家庭でも飲んでほしい。料理で余ったキュウリを使えば家庭でできる」と森山さん。「地元の飲食店で“ハイボール”を頼んだら“もとまちきゅうりハイボール”が出てくるくらい、ソウルフードになって、少しでも燕市に貢献できれば」と願っている。