社会福祉法人どれみ福祉会(三条市石上1)は4月から年度途中の入園にも対応できる未満児対象の企業主導型保育園「どれみっこ」を三条市西裏館2に開園。5月12日(土)の午前10時から午後1時まで内覧会を開く。
園舎はイオン三条店付近の事務所兼倉庫の1階部分を借り、見違えるようなリノベーションを行った。広さ186平方メートルで保育室、ほふく室、乳児室、調理室、職員室に加え、将来的な病後児保育の拡充に対応も見据えたプレールームと隔離室も備える。日なたぼっこできるテラスもあり、ほのぼのとした空間が広がる。
どれみ福祉会は、三条市内に石上どれみ保育園(石上1・園児84人)と川通どれみ保育園(尾崎・園児62人)の2保育園を運営する。定員はそれらで働くどれみ福祉会の従業員枠6人、従業員や住んでる場所を問わず入園できる地域枠6人の12人。産後2カ月の0歳児から2歳児まで受け入れる。
石上どれみ保育園と川通どれみ保育園は午前7時から午後7時まで保育を行っているが、そこで働く人の移動時間30分をプラスして、午前6時半から午後7時半まで。職員は保育士2人、看護師1人、調理師1人、保育補助員2人の体制で、月曜から土曜まで開園する。保育料は給食費と延長保育料込みで月額3万5,000円。
3月1日からプレオープンし、企業枠で0歳児1人、1歳児2人、2歳児1人の4人を受け入れている。ことし11月から0歳児ばかり4人の入園の予約を受け付けている。
どれみ福祉会では、運営する保育園の職員の福利厚生にと企業型保育園の開園を目指した。あわせて年度途中の子どもの入園の受け皿になればと期待する。三条市の保育所への入所は、前年の10月ころに入所を申し込む必要があり、申し込み数にあわえて職員を配置する。
3歳児以上は定員に満たないところがほとんどなので途中入所が可能だが、未満児は保育士の配置基準が多く、言い換えると1人が担当できる幼児の数は少なく、4月時点で定員がいっぱいになっていることがほとんど。そのため、途中入所を受け入れが難しいことが多く、いわば待機児童問題が発生することがある。
出産のタイミングによって途中入所できず、働いているお母さんのなかには仕事をやめざるを得ないケースがあり、その受け皿になり、待機児童問題で貢献したいという思いもある。
どれみ福祉会の業務執行理事で統括園長の澤康子さんと川通どれみ保育園の目黒由美子園長は「優しくあたたかい保育を心掛けていますので、ぜひご利用いただきたい」と話している。問い合わせは「どれみっこ」(電話:0256-47-1647、住所:西裏館2-9-38 クリヤマビル1F)へ。
(佐藤)