三条市北入蔵、手作りパンの店「サンフォーレット」(磯部隆社長)は12日、話題の燕市吉田地区のブランドキュウリ「もとまちきゅうり」を丸ごと1本使った季節限定のパン「もろきゅうサンド」を発売した。
「もろきゅうサンド」は、キュウリ1本を薄くスライスし、クリームチーズと越後味噌(山崎醸造)とともに、キュウリと同じくらいの長さ約21センチほどのソフトフランスパン風のパンにはさんだ。
皮が薄く柔らかで、ゆっくりと育つことで甘さが増すというこの時期にしか味わえない春キュウリを、クリームチーズと味噌のコクが引きたて、ほんのり甘さを感じるパンが包んださっぱりとしたヘルシーな味わい。
スライスされているが、キュウリ1本分は視覚的にもインパクトを与える。キュウリに沿うクリームチーズの白と味噌の茶色が鮮やかな緑色を際立たせ、SNSへの投稿では注目を浴びそうだ。
「もろきゅうサンド」の誕生について同店の石山工場長に聞いた。今春、各メディアで紹介されていた「もとまちきゅうり」が気になっていたところ、知人の三条市料理教室「ラ・キュイエール・トモ」主宰の高橋知子さんが、「もとまちきゅうり」のサンドイッチをフェイスブックに投稿していた。高橋さんを介して「もとまちきゅうり」を食べてみたところ味に納得。生産する本町そ菜出荷組合のひうら農場を紹介してもらい、商品開発に取りかかった。
ジューシーな「もとまちきゅうり」の味わいを活かしながら、毎日110種類ほどのパンが並ぶという店内で埋もれないようなパンにしたいと、試行錯誤を重ねた。
同店では、三条産のタマゴを使用し、三条産の小麦を使ったパンも販売しているが、地元生産者のブランド野菜を前面に出した調理パンの販売、そして、キュウリをメーンにした商品は初めて。また、本町そ菜出荷組合によると「もとまちきゅうり」とパン店のコラボレーションも初めてという。
店内のポップには「かっぱも驚く きゅうりの量」と書いた「もろきゅうサンド」は、みずみずしくさっぱりした味わい。暖かくなるこれからがおすすめと、石山工場長は太鼓判を押す。
「もろきゅうさんど」は、1個227円。午前10時ころに店頭に並ぶ予定で、5月中旬ころまでの限定販売。
(坂井)