三条市と加茂市にまたがる名山、粟ヶ岳(1,293m)で全長5.5km、標高差1,000mを駆け上がる速さを競う「2018スカイランニング日本選手権 粟ヶ岳バーティカルキロメーター」が21日、三条市南五百川、日帰り温泉「いい湯らてい」をスタート地点に開かれ、国内のスカイランナーのトップ選手が集結する。
競技には招待選手79人が出場。あわせて行われる「いい湯らてい」周辺のロードを走るトレイルランに19日までに15km39人、4kmに67人が参加を申し込んでおり、計185人になる。
トレイルランは午前8時から9時までバーティカルとトレイルラン15kmの参加を受け付け、9時から全体開会式。9時半から30分間、トレイルランが初めての人のためのミニ講習会を開く一方、9時半から10時半までトレイルラン4kmの受け付けを行う。
10時10分にトレイルラン15kmがスタートし、10時15分からバーティカルが1分間に5人ずつスタート。10時にトレイルラン4kmがスタート。午後2時半から全体表彰式を行う。
バーティカルは男女それぞれ高校生、18歳以上49歳以下、50歳以上の3部門で表彰し、各部門優勝者に三条市高安寺、株式会社諏訪田製作所が粟ヶ岳の3つの頂をデザインして排材で製作した金属製のオブジェを三条市矢田、マルナオ株式会社が製作した台座に載せたトロフィーを贈る。
昨年の粟ヶ岳バーティカルは、ことしも出場する日本スカイランナー界の“皇帝”と呼ばれる宮原徹(静岡)が2連覇している。コースはことしより500m短く、優勝タイムは0:47:21。富士登山競走レコード保持者で、スカイランニングのアジア選手権バーティカルキロメーター2連覇、日本選手権バーティカルーキロメーター3連覇を飾っている。妻が三条市出身で、「三条市をよりいっそう盛り上げるべく全力で粟ヶ岳を駆け上がる」と話しているという。
ほかにも日本選手権にふさわしく上田瑠偉、高村貴子、松本大、長里鋼城、新牛込崇史らトップ選手をゲストに迎える。
トレイルラン15kmは男女それぞれ一般、50歳以上の2部門、トレイルラン4kmは小学生以下、一般の2部門でそれぞれ表彰。いずれも当日参加でき、参加費は小学生1,000円、それ以外は3,000円。
ロードの沿道では地元自治会を中心に地域住民と下田中学校3年生が応援誘導のボランティアを行う。大会を盛り上げようと「いい湯らてい」前の広場ではイベントが行われ、「しただを愛でるか会」、横田精肉店、こくわ屋藤平衛、Giardino Felice、WEST、TREEが出店して飲食を販売。スノーピークがモバイルハウス「住箱」を展示、TREEがトートバッグのスクリーン印刷のワークショップを行う。大会オリジナルグッズのTシャツ(1,500円)やタオル(1,200円)を販売する。
粟ヶ岳バーティカルキロメーターは、見附市に本部を置くトレイルランナーズ代表の松永浩紘明氏のプロデュースで16年から開かれている。ことしは日本選手権を兼ねることになり、今後は世界選手権となることを目指している。
当日はトレイルランの参加はもちろん、イベント参加や出場選手の応援などで盛り上げにも期待している。
(佐藤)