三条市・一ノ木戸商店街と平行する五十嵐川の右岸堤防を整備し、シバザクラを栽培するボランティア団体「一ノ木戸商店街 朝草会」(山崎修会長・会員74人)は、ことしで「昭和の日」の29日(日)、午前10時から午後3時まで堤防上で4年目の「芝桜まつり」を開き、大型連休序盤にシバザクラの満開にあわせて豚汁の販売や飲食の販売、子どもコーナーの開設などを行う。
毎年人気の豚汁は午前11時半からと午後2時からの2回、販売する。昨年まで3年間は三条市から補助金を受けたが、ことしは補助金がなくなったこともあり、昨年まで豚汁を無料販売していたが、ことしは1杯100円に有料化した。
ほかにも商店街による恒例の焼きそば、揚げたこ焼き、ハンバーガー、特製弁当、地酒、ビールなどの販売、子ども向けにゲームコーナーや凧揚げもできる。同じ日に地元の神明宮(三上行雄宮司)で春季祭礼が行われており、午後2時から神輿渡御(みこしとぎょ)が練り歩く。
朝草会は、一ノ木戸商店街に「ハーメルンの館」がオープンした1993年、荒れ放題だった堤防をきれいに整備しようと有志30人ほどで発足。2010年にコメリ緑資金を得て2万1,000株のシバザクラを植えたが、翌11年の7.29水害で土ごと濁流にごっそり流された。
13年にはコメリ緑資金と新潟県都市緑花センターから苗や資材の提供を受けて再び1万4,000株を植えて復活。ことしも一新橋−昭栄大橋間の堤防で川側の斜面に幅約10メートル、延長約400メートルのピンクのシバザクラの花の帯が延び、インスタ映え抜群だ。
朝草会は4月から9月まで毎週のように日曜の朝、草刈りを行って整備、整備し、資機材の倉庫にはエンジン式の刈払機だけ十数台もある充実ぶり。芝桜まつり会員からの声があり、3年前から29日の神明宮の春まつりにあわせて毎年行っている。
会員は日常のボランティアに加えて芝桜まつりのために1人千円以上を寄付し、地元事業所に寄付を求めてやりくりし、まさに手弁当だ。
発足からことしで25年、四半世紀にもなるが、新規会員は少なく、会員は高齢化している。ことしも自ら焼きそばを焼く会長の和菓子店「かつぼ屋」の主人、山崎修さん(62)=林町1=は、「若い人からもぜひボランティアに参加してほしい」と後継者に期待している。
(佐藤)