大型連休の青空とともにフジの花が各地で申し合わせたかのように咲き始め、燕市八王寺、真宗仏光寺派安了寺(松島孝夫住職)の県指定の天然記念物「八王寺の白藤」もすにで一分咲きから三分咲きていどになり、今週末には見ごろになりそうだ。
八王寺の白藤. 東西30メートル、南北20メートルの棚に枝を広げた真っ白な花を咲かせるフジ。毎年5月中旬に見ごろになり、県外からも見物客を集める。
フジ棚は2013年の大雪で3分の1ほどがつぶれる大きな被害があったが、その後のフジ棚の修復で以前より丈夫になり、ことしは記録的な大雪だったがフジ棚の被害はなく、フジそのものにも目立った被害は見られない。
開花は例年よりかなり早い印象だ。県央地域では大型連休とともに咲き始めるヤエザクラもすでに満開になっている。青空が広がった29日はフジの花の甘い香りが境内に漂い、花のミツを求めてクマンバチも飛来し、見物客も切れ目なく訪れた。フジ棚のぼんぼりも下がり、見物客を迎える準備が整っている。
5月13日にはここで毎年恒例の白藤茶会が開かれる。また、5月11日午後6時から安了寺主催の「インドナイト」が開かれ、インドの古典音楽の生演奏と東インド古典舞踊のオリッシーダンスが行われる。参加申し込みは不要で鑑賞無料。問い合わせは安了寺(0256-62-5910)へ。
(佐藤)