新潟県弥彦村の公認キャラクター「もち-うさぎ」が公認キャラクターの卒業となった4月3日、もち-うさぎの送別イベントが弥彦村多目的施設「ヤホール」で送別イベントが行われ、涙、涙の別れだった。
もち-うさぎは2000年に当時の長岡造形大生の神奈川県横浜市に住むキャラクター作家がデザインした。全国的に注目を集めたこともあり、土産品の卸などを行う弥彦村の坂井商店が版権を管理し、ファンシーグッズとして数十種類のグッズを展開。着ぐるみも製作してPRに努めるなかで弥彦はウサギにゆかりがあることから弥彦村のキャラクター色を強めた。
2015年に念願の弥彦村公認キャラクターとなったが、作家の意向で4月30日で版権管理の契約終了が決まったが、ファンからイベントをと要望があったことから送別イベントを企画した。
イベントには県内から「レルヒさん」や「ごずっちょ」、燕市・戸隠神社の「つばくろちゃん」ら6体のゆるキャラも訪れ、寸劇やゆるキャラとのクイズ、じゃんけん大会などを行って別れを惜しみ、最後に卒業式を行った。
約百人のファンが見守るなか、ゲストの南魚沼の歌姫、TSUNEI(ツネイ)さんの生歌とともにプロジェクターでもち-うさぎのこれまでの活動の足跡を上映。サダダンゴンの得意技のだんごろ返しとササ立ちに、もち-うさぎも最初で最後の挑戦をして会場をわかせた。
ファン一同からのケーキでできた卒業証書をもち-うさぎに贈り、弥彦村の担当者とTSUNEIさんから花束も贈った。坂井商店の坂井良一社長は「18年間やってきて、こんなに早く弥彦村から去ることは考えもしなかった」と涙で声を詰まらせ、「今後も、もち-うさぎは全国どこかで活躍していることを心から願っている」とこれまでのファンの応援に感謝した。
坂井さんの涙につられて、ファンも、TSUNEIさんも、MCの地域活性化ガールズ集団「Lily&Marry's」の高橋遙さんも、みんな涙を浮かべてもち-うさぎとの別れを惜しんだ。
送別イベントが終わって坂井社長は、弥彦は県内一の観光地であり、「弥彦にキャラクターがないのは寂しい。また何か新しいキャラクターを考えないと」と頭を切り替えていた。
(佐藤)