燕市景観作物推進協議会(浜田勝人会長)は、13日午前9時から燕市・吉田ふれあい広場西側の田んぼをカンバスに稲穂で絵を描く「田んぼアート」の田植えを行い、地元の燕市吉田北地区を中心に約300人が参加した。
田んぼアートは色の違う稲を植えて田んぼにデザインを描く。同協議会は毎年、田んぼアートの田植えと稲刈りを行っており、ことしで12年目になる。
図柄は燕市にちなみ、ことしは菅原道真のお守りやツバメ、ウメの花、「こどもすくすくつばめ」の語句をデザインした。学問の神とされる菅原道真の命日に各地で天神講が行われるが、燕市では全国的にも珍しい天神講に供える道真や縁起物をかたどった粉菓子や金花糖が製造されていることから道真をデザインした。
広さ約40アールの田んぼに、古代米や観賞用のコメの苗を事前に植えた。参加者は残りの緑になる部分に県の新ブランド米「新之助」の苗を植え、すっかりムードメーカーの地元のご当地ヒーロー「方言戦隊メテオレンジャー」も加勢し、「ちゃっちゃと」た。
雨が降ることもあったが傘がいらないていどの弱い雨。はだしで田んぼに入った子どもは思った以上の冷たさに、「ママ、はっこい!」。手植えしたことのある年配の農家の人は昔、使っていた苗を入れて腰から下げる鉄線のかごを引っ張り出してきた人も。もちろん今も手植えしている人はなかったが、「おれは小学校んときからやってたんだ」と鼻息は荒かった。
田植え後はおにぎりをジュースをプレゼント。田んぼアートは7月半ばころが見ごろで、上から田んぼアートを見られる見学台も設置する。9月30日に稲刈りの予定。
(佐藤)