冬場を除く毎週日曜日の朝、三条パール金属スタジアム脇で開かれる「しみん朝市」が13日、14年目の営業をスタートした。
三条市の生産者でつくる「しみん朝市仲間の会」(石黒貴之会長・会員25人)が運営し、4月から12月初めまでの毎週日曜日の朝、午前6時半(9月から午前7時)から8時半ころまで開く。
初日は、キュウリ、カブ、ホウレンソウ、イチゴ、タケノコ、山菜、パン、笹団子など三条産の野菜や食品、花などを販売する三条市の農家や生産者の17店が出店。午前6時半の開始とともに100人ほどでにぎわい、イチゴなどの人気商品は早々に売り切れた。
「しみん朝市」は、2004年に旧三条市が地産地消の推進の一環で、三条市厚生福祉会館で開いた「しみん夕市」が始まり。開始まもなく、7・13水害で中断したが、水害の被災者に元気を取り戻してもらおうと同年9月、大規模な仮設住宅が建設された月岡地内の同球場に会場を移し、「しみん朝市」として再スタートした。
水害の仮設住宅がなくなったあとも継続し、14年目。2011年の東日本大震災の影響で避難した人たちが、一時は多数、入居した雇用促進住宅も近く、同市を利用した人も少なくなかった。
次々と訪れる買物客は、散歩途中に立ち寄った人、三条市総合運動公園を訪れた人などをはじめ、常連も多く、「おはようございます」、「元気らった?」と笑顔であいさつを交わしていた。
以前から朝市を利用している東鱈田の80歳代の夫婦は、「モモが大好きで、モモを買いに来るの。熟したのがおいしいし、安いし」と、まだ果物が並ぶ季節ではないが、朝市の魅力を話した。さらに、出店者と知り合いになり、朝市に来ることが楽しみ。購入したサトイモの苗の育て方を教えてもらい、サトイモ作りに挑戦したという。「いらないものまで買っちゃうんですよ」と、両手の買い物をした袋を見せて笑っていた。
新鮮で安くて美味しいもそうだが、出店者との交流も「しみん朝市」の大きな魅力となっているようだ。
開設場所は、球場の1塁よりの外野スタンド外で、トリムの森の入口の道路を挟んで向かい側の広場。雨降りの場合は、球場の玄関ホール近くの下屋部分に移動する。