2017年10月にイノシシの目撃情報があった燕市で、今度は初めてシカの目撃情報があり、関係者を驚かせている。
燕市分水地区の大河津分水路左岸側、幕島地内で隣りの渡部地内に住む市民が11日に目撃した。写真を撮っており、15日に燕市役所にデータを持ち込み、市で確認したところでは、ニホンカモシカの可能性が高いと見ている。
イノシシは燕市で目撃されたのと同じころに弥彦村の平野部でも目撃された。弥彦山周辺のトレッキング愛好者には、弥彦山にイノシシが定住していることが定説になっている。クマの目撃情報もあったが、さすがにこれはイノシシの見間違いではないかと思われる。
イノシシが柏崎方面から海岸部に連なる山づたいに弥彦山へ入って来たと思われているのと同じルートでシカも燕市に入ったと思われる。
ニホンカモシカは特別天然記念物に指定され、三条市下田地区の笠堀の生息地は天然記念物に指定されている。個体が少ないと思われるので、食害を心配するほどではなく、クマやイノシシのように襲われる危険性もあまりないが、保護されている動物なので駆除できない。
それでも興奮させると向かってくる可能性がないとは言えず、市ではもし遭遇したら刺激しないよう注意を呼びかけるとともに、これ以外の目撃情報の提供も求めている。
花札の役のひとつ「猪鹿蝶」なら次はチョウということになるが、チョウなら警戒の必要はない。ほとんどが平野部の燕市にまさかのシカが現れたことについて「シカも!」、「しかも」(イノシシに加えての意味で)、「しかも」(方言で“かなり”の意味)とトリプルミーニングで驚きや話題が広がっている。
(佐藤)