三条市西潟、社会福祉法人井栗福祉会「ふじの木保育園」(園児177人)の園児が22日、同園の畑で育てる野菜の苗の買物に、定期露店市場「二・七の市」を訪れた。
ふじの木保育園では毎年、園内の畑で園児全員で野菜を育てている。タネを購入するところから始め、畑に植え、水やりなどを行い、収穫。エダマメをゆでて食べたり、給食に取り入れたりして味わっている。
タネや苗の購入は、年長の5歳児が担当。午前9時半過ぎに、5歳児44人がバスなどに分乗して二・七の市が開かれているJR北三条駅近くの中央市場に到着。8人ほどのグループに分かれて、市場を見学したあと、野菜の苗やタネを売る店で買物をした。
購入する野菜の種類は、それぞれのグループで決めてきており、店主に「キュウリを3つください」、「ピーマン4つください」と声をそろえてオーダーし、袋に入れてもらった。
カボチャの苗を買い、「カボチャのタネをまきました、め−が出て・・」と歌いだすグループもあったり、苗の上に置かれた食用菊の「かきのもと」の札を見て、「カキ(柿)の元?」、「カキの木がなるの?」、「カキのタネができるんじゃない」とかわいい質問も。園長から「帰ったら調べてみようね」とこちらは宿題になっていた。
店主は、小さなお客さんに「うれしいですよ。いきなり年齢層が下がって」と笑い、「子どもの声はいいですね。生き生きする」。市場全体に子どもたちの元気な声が響き、出店者も買物客も目を細めていた。
(坂井)