弥彦山をはじめ角田山、国上山の西蒲三山でカモシカの目撃情報が相次いでいるが、弥彦山ロープウェイのガイドがカモシカの写真を撮影していた。
撮影したのはガイドになって3年目の番美咲さん(20)。弥彦山頂で御神廟(ごしんびょう)祭が行われた10日、ロープウエーに乗車中に目撃し、写真を撮った。御神廟祭に参列するためにロープウエーに乗った人たちもカモシカであることを確認している。
ロープウエーは、山麓駅と頂上駅を結び、間に1本だけ鉄塔が立つ。番さんの話では、その鉄塔の下で午前11時半から午後3時ごろまで草を食べるなどして休んでいたと言う。昨年秋ごろに従業員がカモシカを見かけ、ことしも3月、4月ごろにカモシカを見かけた人がいた。
「鉄塔の下にいるのをたまたま見つけました。山登りをする人もロープウエーに乗っていて、あれはカモシカだな、弥彦山にもいるんだねって、びっくりしてました」と番さん。「大きくてびっくりしました。また見てみたい」と話している。
ロープウエーは深い沢を貫いており、見下ろすと傾斜が急で険しい山にすむカモシカが好みそうな環境に思える。折しもことしは弥彦山ロープウェイ開業60周年。カモシカが吉兆となることも期待される。
(佐藤)