新潟県電気工事工業組合燕支部(原田和広支部長・加盟82社)の創立70周年式典が25日(金)午後5時から燕三条ワシントンホテルで開かれる。
鈴木力燕市長や地元国会議員、上部団体の新潟県電気工事工業組合の副理事や県内各地の支部長、関係団体などを来賓に100人が余りが出席。原田支部長(59)の式辞や祝辞、表彰のあと祝賀会に移る。
原田支部長は株式会社協電舎(燕市殿島2)の代表取締役。その父で初代の社長の原田唯広さんの呼びかけで終戦直後の1946年4月、燕市内の8人の電気工事業者で任意の組合「八人組」を結成したのが燕支部の前身になった。そのうち半分ほどの会社が今も加盟している。
これからの電気工事業者は結束しなければならないとの思いで外線専門の工事会社、北陸電気工事株式会社を設立してその後、解散したが、48年には全県統一の組合が結成され、新潟県電気工事協同組合県本部設立と同時に燕電気工事組合がスタートした。
64年には相互扶助の協同組合から指導調整型の工業組合に組織強化し、今の新潟県電気工事工業組合燕支部となった。一方で75年に資材の共同仕入れやあっせんが目的の県央電気工事協同組合を併設し、さまざまな事業を運営しながら業績を伸ばしている。
周年の記念式典を行うのは、50周年以来20年ぶり。昨年5月に理事長に就いて2年目の原田理事長は「今回、周年事業をやらないと昔の組合のことを知る人がいなくなる」と腰を上げ、簡単な記念誌も作った。「20年でも相当なブランクだった」と言う。
加盟社はことしは3社減って1社増えた。技術者の人手不足という深刻な問題もある。「80周年、90周年はそのときの支部長が決めることですが、組合の歴史を次の世代へ受け継いでいってほしい」と話している。