ウェブリサーチでさまざまなランキングを紹介する総合ランキングサイト「gooランキング」が23日発表した「一番かっこいい!新幹線の駅名ランキング」で、新潟県三条市下須頃の「燕三条駅」が堂々の3位に輝いた。
gooランキング編集部が「リサーチプラス」モニターに対して行ったアンケート結果を集計したもので、有効回答者は20代から40代男女500人。「燕三条駅」はその1割を超す52票を獲得して3位になった。
1位も新潟県内にある「ガーラ湯沢駅」(80票)、2位は岩手県の「雫石駅」(55票)。その下の上位10位には7位「軽井沢駅」、8位「東京駅」、10位「京都駅」などがあり、燕三条駅の地元の人たちのプライドをくすぐる。
一番かっこいい!新幹線の駅名ランキング ベスト10
1位
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ガーラ湯沢駅 |
新潟県
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80票
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2位
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雫石駅 |
岩手県
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55票
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3位
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燕三条駅 |
新潟県
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52票
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4位
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新函館北斗駅 |
北海道
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51票
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5位
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白石蔵王駅 |
宮城県
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50票
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6位
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さくらんぼ東根駅 |
山形県
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44票
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7位
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軽井沢駅 |
長野県
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38票
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8位
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東京駅 |
東京都
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36票
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8位
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天童駅 |
山形県
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36票
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10位
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京都駅 |
京都府
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32票
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サイトでは燕三条駅について周辺に加茂山公園や弥彦公園があり、「“燕”という漢字と“三条”が組み合わさった燕三条という名前にどことなくかっこよさを感じる人が多数」とあるが、「燕三条 工場の祭典」、燕三条ブランドなどさまざまな分野で「燕三条」をアピールしてきた取り組みが少なからず功を奏したと思われる。
国交省は22日、全国41地域に導入する地方の風景や観光資源を図柄に取り入れた自動車用ナンバープレート「ご当地ナンバー」を発表した。燕三条青年会議所が「燕三条ナンバー」導入の運動を展開したが、実現しなかった。反対意見のなかに「燕三条」の名称がかっこ悪いというものがあったが、地元の人が思う以上に外側の人にとっては「燕三条」のネーミングはイケているということだ。
「燕三条」にこだわるといえば、国定勇人三条市長。市長就任早々、燕三条ブランドなどでこだわり始めた。国定市長が理事長に就く燕三条地場産業振興センターは、2010年にそれまでの「県央地域地場産業振興センター」から今の名称に改称したが、その発案者も国定市長だ。
東京に生まれ育った国定市長は子どものころから電車が好きで、82年に上越新幹線が開業した当時から「燕三条というネーミングが好きだった」、「本当にこれは、わざと宣伝のために言っているのではなく、燕三条ってかっこいいなと実は思ってた」と強調。誰あろう国定市長自身が子どものころから「燕三条駅」をかっこいい駅名として認識していたわけだ。
今回のランキング3位は「本当に光栄だし、ね?燕三条で売ってきて良かったでしょ?って感じ」と結果に大満足。「認知されてないと上位ランクにならないから、燕三条ということでまず認知されているんだと思えたのが、すごく良かったし、燕三条という語感がプラスのイメージで頭にインプットされているとわかったのは大きい」、「加えて言うとぼくの原体験と合致してた」と手放しで喜ぶ。
東京の人は、ほぼ百パーセントが燕三条市だと思っていると言い、「届けるユーザーの人がみんな燕三条市だと思っているのに、いやいや実は燕と三条って違う町でして、仲悪くて燕は洋食器で三条は包丁なんですよ、金物なんですよって、そこを打ち消してなんの効果があるのか」。対外的には積極的に違いを強調することに意味はないと断言する。
「燕三条」のご当地ナンバーは身内も含め、地元の住民からネガティブな意見が続出したと言い、「合併に過敏な燕市さんが反応するならわかるけど、燕三条地域に住んでいる方々が、やだよそんなの、かっこ悪いもんっていうギャップは、ひとえにぼくたちにも原因がある。自己肯定感にまだ転じさせていない」と反省もあり、これからの課題だ。
(佐藤)