健康的にバランスのとれた美しい肉体を男女の年齢別で競うミスター&ミスコンテスト「ベストボディ・ジャパン」。12日に長野県飯山市で開かれた長野大会で燕市のスポーツインストクターが優勝を飾った。11月の日本大会にも出場する。
優勝したのは燕市水道町1、門谷誠さん(42)。長岡市・アクアーレ長岡でフィットネスのインストラクターとして働く。長野大会では40歳以上のマスターズクラスに出場。18人がエントリーし、門谷さんが優勝した。
門谷さんは長岡市出身で小学校でサッカー、中学、高校でバレーボールに熱中した。体育大学への進学を目指したが、インターハイに出場できなかったので難しいと考え、新潟市のアップルスポーツカレッジに進んだ。当時からスポーツインストラクターのアルバイトをし、その後も職場を変えながらずっとスポーツインストラクターを続けている。
20年前に一度、当時、流行していたボディービルの新人戦に出場したことがあるが、仕事が忙しくて体をつくる時間がなく、それっきりだった。妻の淳子さん(41)は2011年から燕市ジュニア新体操クラブを発足してジュニア選手を育成し、今では生徒が北信越大会で優勝するまでになった。高校1年と中学3年になる2人の娘は陸上に進み、二女は1500メートル走で好タイムを出している。
家族の活躍に背中を押されるように門谷さんも挑戦したいという思いが募り、昨年1月からベストボディに本格的に取り組んだ。ボディービルは前身の筋肉を鍛えるが、ベストボディは上半身だけで競う。
昨年8月に福島県で開かれた福島大会に出場し、4位だった。日本大会出場権を獲得できる2位以上にはならなかった。「それでやめるつもりだった」(門谷さん)が、春からもう一度、出直そうと奮起した。そしてことし4月30日に茨城県で開かれた水戸大会で2位となり、日本大会出場権を獲得。12日の長野大会には力試しにとあえて出場し、優勝を決めた。
仕事柄、週に1、2回は筋トレをしてきたが、ベストボディに向けてほぼ毎日のように取り組む。食事制限も厳しい。炭水化物の摂取をできる限り控え、代わりにタンパク質を多くとり、食事を計量するほど気をつかう。大会が近づくとさらに減量の必要がある。「トレーニングしながら食事も我慢しなければならず、メンタルな部分を強くできたと思う」と言う。
身長は168センチと小柄で、大会のときは体重65キロ、胸囲105センチ、ウエスト73センチ、ヒップ59センチくらいにしぼる。
家族について「去年、負けたときはやめろと言われましたが、優勝したら喜んでくれて。やっぱり勝たないとだめなんだと思った」と笑う。
日本大会は11月25日(日)に東京・グランドプリンスホテル新高輪で開かれる。「出るからには日本一になりたい、それをねらえる位置にあると思う」と頼もしい。「本気になって優勝を目指してみるのもいいかと思う。しっかり結果を出したい」と約束。日本大会に向けては9月ごろから減量をスタートして始まる。