国定勇人三条市長は12日、提出議案概要説明会後に開いた記者会見で市長とのふれあいトークの開催など10項目を発表した。花角英世新知事就任についての質問に、県と市町村に加え、国という新たな歯車の協力に大きな期待を寄せていると話した。
県知事選挙の受け止めや花角新知事についての質問に答えた国定市長は、選挙の結果、県民の民意が確定したので、ここから先は前向きな話で臨んでいくことが必要と考えを示した。
「市長としての立場」としては、前米山知事時代は、県と市町村との関係が改善修復をされ、ある意味正常化した。ただ、残念ながら1年半という短い時間で、本来、車の両輪として機能していくところが、限られた時間の中で十分成果を出すことができなかったと、総括。
花角新知事は、選挙戦のなかで、加えて「国」と言う言葉を出し、「国、新潟県、県内市町村がしっかりと歯車が組み合わされないと新潟県を前に進めることができない」という趣旨の発言を三条でされていたとして、「わたしはこの言葉に大きな期待を寄せている」と話した。
新潟県も市町村も、財政面などかなりの部分で国と二人三脚でいかなければ、やりたいと思ったことがなかなか前に進んでいかない状況と言い、「ある意味、霞が関の中枢で活躍されておられた花角さんが、新知事に就任されるということで、県と市町村の協議を通じて共通理解が得られた、そこに国という新たな歯車のご協力を頂くことによって、その共通認識として得られる事項が、ただちに実行実現をしていくということが、花角新知事によって加速するのではないかと期待している」。
また、県としてやって頂かなくてはならないこととして、インフラまわりをしっかりと整えていくこと、日本海側随一の港湾としての機能としていくことなどをあげた。
これまで、三条市、燕三条地域という意味で、県に対して物足りなさを感じていたこととして「新潟だって国内外に誇るべき産業、産業基盤があるにもかかわらず新潟県独自の支援策や販路開拓が、他県に比較してもそうとう劣後していた」。
「この地域の市長だから余計にかもしれないが、産業面における振興政策の充実強化については、鈴木(燕市長)さんと一緒に強く求めて行きたい。花角さんだったら、そこをしっかりと受け止めて頂き、実現可能な政策の企画立案をして頂けると期待している」と話した。
このほか、10月28日執行予定の三条市長選挙についての質問には、10日までは県知事選挙に神経が集中していたと話し、「秋に三条市長選挙があるんだということは、ようやく自分の、視野に入り始めたということが偽らざる心境」と述べるにとどめた。発表項目は次の通り。
(坂井)w