水辺の新しい活用の可能性を創造していこうと国交省が進めるプロジェクト「ミズベリング」に、2016年に区域指定された三条市・瑞雲橋付近の信濃川両岸の「ミズベリング三条」。その核となる三条防災ステーションで17日、「ミズベリング三条フェス〜父の日〜」が開かれており、好天に恵まれて親子を中心に来場者でにぎわっている。
これまでミズベリングらしい取り組みはあまり行われてこなかったが、三条市では今年度から本格的に内容を企画。原則、毎日ふわふわ遊具やタープの設置を行っているほか、今年度は5月から9月まで月1回のイベントを行う。
初回の5月13日は信濃川下流水防・防災フェスタとあわせて行ったが、雨降りに見舞われて人出はさっぱり。今回はそのリベンジでもあったが、梅雨にもかかわらず青空が広がる暑いくらいの陽気になった。
午前9時から午後3時まで公園マルシェとして10店舗ほどが出店。ヘリコプタークルーズと熱気球搭乗体験、ふわふわ遊具、ポニーふれあい体験、凧揚げ 、シャボン玉遊び、ラジコン草刈機操縦体験、まどベンチづくり体験、重機乗車体験など防災ステーションの広大な空間を生かした企画を用意した。
目玉は地元ではめったに体験できないヘリコプタークルーズと熱気球搭乗の体験。熱気球はスタート直後だけ行ったが、風が出てきたためいったん休止。ヘリコプタークルーズは休みなく行っており、午前中は20分前後の順番待ちになることが多かった。
飛行時間によって料金も異なり、3分でおとな4,000円、小学生以下3,100円から。数百メートル上空から蛇行する信濃川と五十嵐川、燕三条駅や三条市役所も確認できる。地上からは絶対に見ることのできない弥彦山の肩越しに佐渡を望むこともできた。
三条市栄地区に住む真島美紀さん(39)は長男の小学校5年楓君(10)と二男の小学校2年成君(7)と3人でヘリコプターに乗った。真島さんはもともと飛行機が好きで、子どもが小学校から持ち帰ったイベントの案内で知って来場。「わたしがまずいちばんに乗りたかったのと、子どもこういう経験をさせてみたかった。一生に一度かもしれないと思って天気にも恵まれてすばらしい景色でした」と目を丸くして話していた。
(佐藤)