フード&バー「noanoa(ノアノア)」(石橋勝行店主・燕市吉田大保町)は25日、同店で中華の会を開き、中国の四川料理を学んだシェフを学んだ料理人がつくるこだわりの本格中華を味わってもらった。
同店では基本的に中華料理のメニューはないが、客からちゃんとした中華が食べたいとのリクエストに応え、客でもある燕市の広野純一さん(39)を1日だけ同店の料理人に迎えて初めて中華の会を開き、12人の客が参加した。
メニューは前菜4品を含む7品。豚の角煮は肉のやわらかさを求めず中国料理に欠かせないスパイス「八角」をしっかり使った。鶏肉の前菜は黒酢を利かせ、四川省でよく食べられる「よだれ鶏」は砂糖を使わずに素材のうま味を生かし、マーボー豆腐はほかでは味わったことのないようなスパイスが香った。
酒は15年ものの紹興酒(しょうこうしゅ)を用意し、参加者は中華料理をさかなにぐいぐい。石橋店主も中華料理にあう紹興酒も使ったカクテル数種類をこの日のために考案した。参加者は味わったことのないような中華料理を堪能し、また開いてほしいと好評だった。
広野さんは15年ほど都内の中国料理店で働いた経験があり、今は新潟市内のラーメン店で働く。「決まったものを決められた通りにつくるのではなく、自分がおいしいと思えるものをつくりたい」と、ほかでは味わえない中華料理にこだわっていた。
(佐藤)