弥彦村・弥彦公園の小川が流れるもみじ谷のホタル再生を図ろうと6月28日、弥彦観光協会(神田睦雄会長)は、ことしもホタルの幼虫のえさになるカワニナを捕り、もみじ谷にまいた。
ホタルが舞った昔のもみじ谷を取り戻そうと、20年以上前に地元の有志で「やひこホタルの会」を発足して取り組んできたが、後継者難から2年前に解散。活動は弥彦観光協会が引き継いだ。
カワニナを捕るのは毎年恒例。ホタルが減った大きな原因のひとつが、農薬などでカワニナが減ったことで、別の場所で捕ったカワニナをもみじ谷に放ち、幼虫のえさにして来年のホタルの発生、飛翔を増やそうというわけだ。
カワニナの捕獲には弥彦観光協会まちづくり部会、愛称「よって会」の部会長、河村恒二さん(42)や、やひこホタルの会の副会長だった本間久男さん(63)、会員だった石塚正春さん(63)が参加し、用水路のコンクリートの壁にくっついたカワニナを金網を利用した道具でこそぎ落とすようにして捕った。
捕獲した場所は昨年と同じ。昨年もバケツ1杯分以上のカワニナを捕ったが、ことしも昨年と変わらないほどカワニナがコンクリートにくっついていて「すごいいるね」。背中を丸めての作業は意外に重労働で、腰を伸ばして休憩しては作業を続けていた。このあと捕ったカワニナをもみじ谷へ運んで小川に入れた。
(佐藤)