6月に初防衛を果たしたボクシング、IBF アジア パンパシフィック スーパーバンタム級統一王者の加茂市出身のプロボクサー高橋竜平選手(28)=横浜光ボクシングジム所属=が10日、小池清彦市長を表敬訪問した。
高橋さんは、加茂小学校、加茂中学校、加茂暁星高校、東洋大学卒業。高校生のときに加茂市内のボクシングジムでボクシングを始め、大学時代は、ボクシング部に所属。大学4年生の最後の試合に負け、「まだやりきっていない」とプロを目指した。
2012年12月(平成24)にプロデビュー。14年12月にバンダム級で全日本新人王を獲得。昨年2017年12月にタイ王国で開かれたIBFアジア パンパシフィック スーパーバンタム級王座決定戦で勝ち、本年6月の初防衛戦に勝利し、初防衛を果たした。日本ボクシングコミッションの2018年6月度のJBCランキングでは、スーパーバンタム級11位。
午後3時に、高橋さんはIBFアジア パンパシフィックスーパーバンタム級王座決定戦で獲得したチャンピオンベルトを手に市役所を訪れ、終始、優しい笑顔で、戦績などを小池市長に報告し、「加茂が好きという気持ちを忘れないで頑張っていきたい」、「1日も早く、国内1位をとりたい」と今後の目標などを話した。
加茂市の教養講座で柳生新陰流剣道と太極拳を、中学校の武道授業でも講師を務めている小池市長は、試合はないものの自身も稽古を続けており、「どれだけ大変なことか、身を持ってわかります」と減量や練習を重ねて試合に臨む高橋選手をねぎらい、称えた。
また、ロンドン五輪のボクシングミドル級金メダリストの村田諒太選手が東洋大の4年先輩で、コーチ兼選手としてオリンピックを目指す村田選手もいっしょに練習していたとして「村田さんの背中を見て僕らは育ってきた」という高橋さんに、小池市長は「強い人の中にいなければならない」、「私は必ず日本一の人につけと言います」と話し、「人口3万人の町から素晴らしい方がお出になられて、うれしいですね」と会話をはずませた。
高橋さんは、年に3、4回、主に後楽園ホールで試合をしており、次の試合は9月か10月ころの予定。会場での試合観戦は、パンチの音が聞こえるなどテレビ観戦とは迫力が違うと言い、「加茂のかたにも機会があったら、ぜひ見に来てほしい」と、話していた。
(坂井)