加茂市は24日から31日までの8日間、友好関係にあるロシアのコムソモリスク・ナ・アムーレ市へ中学生代表団を派遣するのを前に12日、市役所で代表団の結団式を行った。
両市は1991年に交流を始め、翌年から毎年、互いの子ども代表団の派遣と受け入れを行い、96年以降は交互に両市を訪問している。コムソモリスク・ナ・アムーレ市はロシア極東地方ではハバロフスク、ウラジオストクに続く第3の都市で人口約33万人。アムール川のほとりに位置する。
加茂市からの代表団派遣は今回で15回目。代表団には加茂市内に住む中学生41人から申し込みがああった。男女6人ずつ、12人を書類選考し、自己負担ゼロで派遣する。学年別は2年生と3年生が6人ずつで、学校別は市内の加茂中と葵中から3人ずつ、七谷中、若宮中、須田中から1人ずつ、燕市の燕中等教育学校1人、新潟市の新潟明訓中2人の内訳。今回は美術館での「加茂市中学生アート展」の開催が初めての企画で、代表団はその展示準備にもあたる。
結団式には代表団の中学生のほか、保護者も出席。団長の須田中の有本千晴校長は「彼らが堂々と自信をもってロシアの子どもたちと交流し、何よりも健康と安全を第一に考え、子どもさんをお預かりして8日間の日程を無事に終え、笑顔で帰国できるように精いっぱい努める」、生徒代表で加茂中3年乙川文隆さんは、ロシアの文化とロシアの人たちとの交流を学ぶ一方、「本当の日本の文化をしっかり伝えてきたい」と話した。
最後に代表団は全員合唱でロシアの歌曲「カチューシャ」を日本語とロシア語で披露した。