7.13水害から14年の7月13日夜、三条防災ステーション内の三条市水防学習館では、防災をもう一度考える日にしようと「7.13メモリアルキャンドル」を開き、713個のキャンドルに火を灯し、黙とうをささげた。
午後5時から、通常の開館時間を延長して「三条市水防学習館ナイトミュージアム」、6時から非常食の試食体験とこどもシャボン玉大会、7時半からキャンドル点灯式を行い、延べ約500人(主催者発表)の親子連れなどが来場した。
キャンドル点灯式では、須頃小学校4年生と新潟県央工業高校都市防災コースの2、3年生が日中、準備を手伝って並べたキャンドル計713個に、来場した子どもたちが火を点けた。
すでに真っ暗となった交流広場に「7.13 KIZUNA」の柔らかな光の文字が浮かび上がり、その火を前に、全員で黙とうをささげ、水害の犠牲者の冥福を祈った。
三条市水防学習館の指定管理者リオパルクさんじょうの川瀬和敏代表は、点灯式のあいさつで、災害は忘れたころにやってきます。また、時間がたつと忘れてしまうと話し、「中学生以下は7.13水害を知らない世代、この機会にもう一度、災害に対する備えを考えてほしい」。
7.13水害では学校も大きな被害を受けた県央工高の五十嵐雅実教頭は、イベントの手伝いをした約40人の生徒は、14年前の当時は3才ほどで、7.13水害の記憶はほとんどがないと言い、あいさつでは、「この日に協力することで、水害の事を忘れない日にしている。みなさんもこの日は、三条にとても大きな水害があったんだと考えてほしい」と話した。
(坂井)