三条市消防本部(升岡謙治消防長)は、4日に新潟市で開かれた第35回新潟県消防救助技術大会で、全7種目のうちの「ロープブリッジ救出」で1位となり、3年ぶりに上位大会の第47回東北地区支部消防救助技術指導会に県代表として出場する。
「ロープブリッジ救出」の部には、県内の消防本部から15チームが出場。4人1組の種目で同本部は46.9秒のタイムで1位となり、2位の魚沼、3位の糸魚川とともに上位3チームが、25日に新潟市消防局で開かれる東北地区支部消防救助技術指導会に出場する。
ロープブリッジ救出は、要救助者のいる建物に、となりのビルなどからロープを渡って侵入して救出、脱出することを想定しており、川の中州に取り残された場合などでも使われる救助方法。
同種目では、水平に張った長さ20メートルの渡過ロープで対面する塔上へ進み、要救助者を救出ロープに吊り下げ、けん引救助し、退出するまでの安全確実性と所要時間を評価する。
出場するのは、刈屋芳明消防士長(33)、大野友也消防副士長(27)、永田拓己消防副士長(26)、村越圭祐消防副士長(26)の4人のチーム。刈屋消防士長をのぞいた3人は、2015年(平成27)年の前回も出場した経験者。
連日の猛暑のなか、ヘルメットの下から流れ落ちる汗を気にもせず、同本部の訓練場で練習を重ねており、「東北地区支部大会では、日々の訓練の成果を発揮して、全国大会にいけるように頑張ってきたい」と、8月24日に京都で開かれる全国大会出場を目指す。
同大会は、安全、確実、迅速を基本に日ごろの訓練で磨かれた救助技術を競うもので、全国の消防の救助隊員が参加し、県、地区支部、全国大会が開かれている。
同本部が、東北地区支部の大会に出場するのは3年ぶり。全国大会は、1997年の初出場から、98年、2000年、05年、07年の計5回、出場している。
(坂井)