平成30年7月豪雨に見舞われた岡山県に届けるため、NPO法人「にいがた災害ボランティアネットワーク」(李仁鉄理事長)は17日、三条市栗林地内の(株)サカタ製作所倉庫に格納しているスコップなどの資材を60人余りのボランティアに協力してもらい、10トントラックに積み込んだ。
同NPOでは、11日に京都府舞鶴市の災害ボランティアセンターに資機材を送っており、今回の豪雨の被災地に資機材を送るのは2回目となる。
午後1時から作業を行い、燕三条青年会議所、三条商工会議所青年部、三条市社会福祉協議会、新潟青陵大学、敬和学園大学、新潟ひのきしん隊などの団体及び有志、市内事業所や個人など、ボランティア60人余りが参加。
スコップや一輪車をはじめ、バケツ、ホウキ、モップ、バール、ポリタンク、サーキュレーター、ホウキ、脚立などを倉庫から次々と運び出し、トラックに積み込んだ。
また、栃木県社会福祉協議会(宇都宮市)から2人が、高圧洗浄機20台を車で持参した。同社協は、2015年に鬼怒川が氾濫するなど栃木県も大きな被害を受けた平成27年9月関東・東北豪雨で同NPO法人がボランティア資機材を届けたことや、災害ボランティア養成講座などで李理事長とつながりができて連絡を取り合っていたという。
この日、積み込んだ資機材は、2004年の7.13水害で三条市の災害復旧のボランティアが使い終わった資機材を、サカタ製作所が無償で提供している倉庫の一部に格納しているもので、東日本大震災をはじめ、台風や豪雨、地震など全国各地で多発する災害で何度も被災地へ運ばれている資材もある。
一輪車のなかには、2014年8月の豪雨災害で使われたと思われ、今回の豪雨でも被災している東広島市と書かれたものや、「南富良野からありがとう。また、誰かの笑顔のために!!がんばりませう」、「北から南まで、みんなの気持ちはつながっています」と、2016年の台風で被害を受けた南富良野町からのメッセージもあった。
トラックは、2日後の19日朝に、岡山市内の資材を集約している倉庫に到着の予定。
(坂井)