21、22の2日間の燕市燕地区の夏まつり「第47回飛燕夏まつり」は21日午前9時40分からの交通安全・音楽パレードで始まった。猛暑による熱中症が心配されたため、初めて幼稚園児や小学生、PTAの参加をとりやめたため、大幅に規模を縮小したパレードになったが、三条で午前10時までの最高気温が34.2度に達する猛暑に「仕方ない」と市民は決断を支持していた。
パレードの参加を中止したのは、幼稚園・小学校音楽パレード、一輪車隊、小学校PTA、トキちゃんクラブの5団体。県警音楽隊、新潟ダビッドソンクラブ、新潟レスキューサポートクラブ、交通安全協会、交通指導隊だけでパレードを行った。
パレードの中心であり、人を集めるのは、燕地区すべての幼稚園と小学校による音楽パレード。それがごっそり抜けたため、例年なら沿道は保護者が体をくっつけ合うほどのにぎわいになるところ、パレードが始まる直前になっても人影はまばらで、これから夏まつりが始まるとは思えないほど閑散としていた。1時間近くかかっていたパレードが、今回はわずか10分で終わった。
それでも前倒しして10時20分に県警音楽による交通安全パレードが始まるとしだいに見物客が増え、百人ほどに。朝ドラのメドレーやアニメソングなどの演奏やカラーガードをゆっくりと楽しんでいた。
子どもたちが参加していたら何事もなく終わったとは思えないほどの厳しい暑さに見物に訪れた市民は、言葉に出しても涼しくならないとわかっていても「あっちぇね〜」があいさつ代わり。子どもたちの不参加はやむを得ないという声ばかりで、「なんかあったら市長も何を言われたか」と話す人もいた。
SNSでも、「今年は尋常じゃないですからね。トップの方々は悩んだと思いますが、勇気ある決断だと思います。退く勇気もトップには大事です。」、「英断だと思います。命にかえられるものはない!」、「救急搬送されるよりはましだろうね」と判断に賛成する意見がほとんどだ。
一方でこの日に向けて子どもたちは練習を重ねてきただけに、「開催時期を変更すれば良いだけじゃないの?」、「暑いのもかわいそうだけどせっかく練習してるのに披露できないのもかわいそう」と残念がる声もある。
(佐藤)