21、22日の2日間にわたって開かれた燕市燕地区の夏まつり「第47回飛燕夏まつり」は22日午後7時からの燕ばやし大会でフィナーレを迎えた。猛暑のため子どもが参加するプログラムを中止したこともあり、2日間の人出は主催者発表で昨年を6000人下回る2万1000人にとどまったが、燕ばやし大会の参加は昨年より100人多い約1900人で踊りの輪を盛り上げた。
全国で記録的な高温が続き、愛知県では小学校1年生が熱中症で死亡する事故もあった。県内も高温が続き、熱中症のリスクが高まっていることから、ことしの飛燕まつりは1日目の皮切り、交通安全・音楽パレードの幼稚園児と小学生の音楽パレードを中止したのをはじめ、子どもが参加するプログラムを中止した。
荒天での中止はあっても、猛暑での中止は初めての異例の対応となった。予報通り三条で21日の最高気温は34.2度、22日は33.0度の厳しい暑さのなかでの飛燕夏まつりとなったが、とくに熱中症が出るようなことはなかった。しかし子どもが参加しないとその2倍、3倍の数の家族や親せきがまつり見物に出掛けないため、2日間の人出は大きく減った。
それでも締めくくりの燕ばやし大会の参加は昨年より増え、飛燕夏まつり名誉会長の鈴木力市長は開会式で「きっと子どもたちはうずうずしていると思います。そのあり余った力をこの燕ばやし大会にぶつけてください」とあいさつした。
町内や企業の参加団体は、団体ごとにプラカードを先頭にそろいの浴衣のほかに仮装での参加もあり、合いの手に町内名や企業名を大きな声で繰り返して猛暑も吹き飛ばす勢いだった。
(佐藤)