三条夏まつり協賛会(会長・兼古耕一三条商工会議所会頭)は25日、8月3日から3日間の第14回三条夏まつりの開催を目前に第2回全体会議を開き、災害級の猛暑により、まつりの開催の是非を検討する必要があるとして協賛会の考え方を示した。
正午から餞心亭おゝ乃で開き、67人が出席。予定していた議事に入る前に、「災害級の猛暑のなか、協賛会として行事をすべきかどうか、できるかできないかの判断をする必要があると考えている」とし、三条市が作成する夏場のイベント実施のガイドラインに沿って開催の是非を判断していくとする、同協賛会の熱中症対策についての考え方を説明。子どもたちが参加する凧ばやし踊りパレード、総踊りはとくに厳しく判断していくとした。
同事務局によると、栄地区や燕市など各地で夏まつりの行事を中止や変更し、当三条夏まつりも、総踊りに参加予定だったきらきら保育園と三条商業高校が暑さを懸念して参加を辞退したと状況。
これまで散水車導入など各行事部単位で検討してきたが、三条市からも強い要請があり、とくに子どもの安全を第一に考え、協賛会として行事をすべきかどうか、できるかできないかの判断をする必要があると考えている。
開催の是非についての判断基準の1つは、気温、湿度、日射、輻射、熱環境を考慮して定めている「暑さ指数」。とくに、子どもたちが参加して、比較的暑い時間に開催する行事は、初日の凧と凧ばやしパレード、最終日の三条総踊りで、この2つはとくに厳しく、開催是非を判断する。また、そのほかの行事でも、暑さ指数の数値、そのほかの条件を見定めながら開催の是非を検討したいとした。
判断の時期は、予報が出た段階で行うが、早ければ数日前、ボーダーライン上のときは当日、中止という可能性もある。中止の判断になると、市民への周知、警備計画の変更など、さまざまなお手数をおかけする場面もあると思うが、あくまでも市民の安全を第一にということでと、理解を求め、三条市と情報交換を密にし、適切な時期に判断していきたいとした。
また、兼古会頭の開会あいさつに続く冒頭のあいさつで、名誉会長の国定勇人市長は、「役目柄皆様方に水を差す立場で申し上げないといけないと思っている」と述べ、気象庁が今回の暑さは災害規模と発言するなど、「ことしの夏は災害の状況になっている非常事態なんだと、強く心得て頂きたい」。「災害でありますから」と繰り返し、涼しくなればそれに越したことはないが、暑さ指数が31度を上回る状況になったときに開催の是非をどうするかまで含めて、真剣に議論を頂きたいと厳しい表情で話した。
さらに、「最終的には大人は自己責任ですまされるかもしれませんが、多くの子どもが参画をされる以上、わたしたち大人は傍観をしてはいけないと思っています」、「子どもたちの命のために、災害時ですから、柔軟な対応をして頂きますことをせつに望みたいと思います」。
こうしたものの言い方で水を差してしまうことは恐縮で、心苦しいとしながらも「この事態は災害ですから。この災害なんだという状況が、少なくとも現時点では起こっていると認識したうえで万全の体制で望んで頂きたい」と、引き締めた。
議事では、行事計画や交通規制、修正予算を協議した。三条夏まつり行事計画は次の通り(7月25日現在)
【8月3日(金)】
【8月4日(土)】
【8月5日(日)】
(坂井)