24日から26日までの3日間にわたって新潟県弥彦村で行われている弥彦燈籠まつりは25日夜にハイライトを迎え、花火が打ち上がるなかで御神輿渡御や大燈籠巡行が行われ、日付がけ変わる深夜まで弥彦の夏を盛り上げた。
大燈籠は昨年より2つ少ない12の講中が参加した。大灯籠は角棒を幅1メートル、長さ2.5メートル、高さ60センチほどの大きさに格子に組み、上面と側面に紙を張って上に大きな造花を飾り、ぼんぼりを立てたもの。午後7時から順に弥彦神社で参拝したあと宿下りでそれぞれの講中の宿の旅館へ向かった。スタート地点となった一の鳥居前でさっそく大燈籠をくっつけ、押し合いで力を競う講中もあった。
それぞれの宿ではよこさいソーランの踊り、子どもたちによる木遣り、たる太鼓演奏などが披露。エレクトリックなダンスビートのとなりで和太鼓がリズムを刻むなどカオスな盛り上がりを見せた。
そのうちにスターマイン奉納花火大会が始まり、いちばんの観覧場所のおもてなし広場周辺は座る場所がなくなるほど大勢の見物客が陣取った。決して大きな花火ではないが、打ち上げ場所が近いので迫力は十分。続いて弥彦山松明大行進、御神輿渡御、そして大燈籠巡行が町内を進み、深夜まで続いた。
これまでにないほど外国人客が多かった。近年は中国人の増加が目立ったがことしは欧米からと思われる外国人が目立ち、「やっぱりインバウンドが増えているのか」と話す人も。日本文化を学ぶために20日間、日本に滞在し、今は新潟市西蒲区にホームステイしているノルウェー人のSiri(シリ)さん(20)は神輿担ぎを体験し、「非常にエキサイティングで印象的」と話していた。