この夏の猛暑で魚沼市が消雪パイプを利用した「打ち水」を試験的に始め、長岡市や十日町市でも実証実験が始まったなか、三条市でも27日から市内で消雪パイプを活用した打ち水を初めて行う。
打ち水を行うのは、暑さ指数(WBGT)31℃以上となる日。市内の幹線道路の一部と地元が設置した消雪パイプのうち希望があった区域で、午前9時から午後2時までの間で30分ていど行う。
三条市が管理する消雪パイプの敷設延長は、市道が75.8km、地元の設置は87kmになり、電気料金はすべて市が負担している。以前から猛暑になると、地元が設置した消雪パイプを地元の人が打ち水代わりに稼働することがあった。想定外の利用だったが、市は目くじらは立てこなかった。
ことしは記録的な猛暑で全国各地で熱中症にかかる人が増え、三条市でも29日の栄ふるさと夏まつりでは昼の時間帯のプログラムの多くを中止するなど、暑さ対策に取り組む。県内でも消雪パイプの打ち水として活用する試みが広がるなか、三条市内でも網の目にように消雪パイプが張りめぐらされていることから、打ち水としての利用について東北電力と協議し、協力を得て打ち水を実施することになった。
ただし、さび水が出る可能性があることから、市道では道幅の狭い道路では実施せず、実施は市道のうち2割ていどの見込みだ。
予報では27日は暑さ指数が31℃以上とならない見込みで週末は台風12号が接近することから、実施は早くても台風通過後となりそうだ。
(佐藤)