30日午前、燕市下粟生津でたき火が原因と思われる火災があり、住宅2棟が全焼し、1人がけがをした。
午前10時22分に119番通報があり、三上久幸さん方の木造2階建て住宅とその裏の白倉義之さん方の空き家になっている木造2階建て住宅が全焼した。この火事で三上さん方を管理している身内と思われる60歳代の男性が顔や両手にやけどをし、ドクターヘリで病院に運ばれた。三上さん方は今は誰も住んでいる人がいなかったらしい。出火原因や焼失面積は捜査中。
現場はJR越後線の線路の近くで、その間に下粟生津の自治会長、河合利勝さん(75)の家があり、河合さんがことの一部始終を見ていた。河合さんによると、河合さんが家にいたところ、タケが燃えるようなパチパチという音が聞こえた。
河合さん方の向かいには空き家がある。粟生津地区周辺では人の住んでいない建物をねらった放火事件が続き、まだ犯人が捕まっていないことから、ふだんからこの空き家が放火されないよう警戒していた。燃えるような音はてっきり向かいの空き家だろうと想像して外へ出ると、その空き家ではなく三上さんの家の方で煙が上がっているのが見えた。
煙の上がっている方へ向かうと、三上さん方の管理をしている人が、やぶを刈ってまとめたおいたようなものをたき火していた。河合さんが火事じゃないのかとたずねると「大丈夫です、大丈夫です」と応えたが、本人は外の水道から洗面器に水を入れ、火の方へ向かっていた。
その時点では、たき火だけが燃えていたが、すでに「ちょっとやそっとの火じゃなかった」。道路に戻ると近所の数人が集まっており、「これ火事らてば」、「そうてばね」
となり、119番通報し、再び河合さんがたき火の所に戻るとすでに三上さん方の裏の空き家が燃えていた。その後、三上さん方へも延焼した。三上さん方の男性は消火作業でけがをしたようだ。
午前10時22分に119番通報があり、三上さん方の住宅とその裏の白倉さん方の空き家が全焼。三上さん方に向かって右隣の水吉さん方住宅が部分焼した。この火事で三上さん方を管理していたと思われる身内の男性がけがをしてドクターヘリで病院へ運ばれた。
(佐藤)