語呂合わせで「はしの日」の8月4日、県央食品衛生協会三条支部(石川友意支部長)は、三条市の八幡宮(藤崎重康宮司)で「はし供養祭」を行い、日本人として大切な「はし」に感謝した。
午前10時半から、拝殿で長さ約60センチのヒノキのはしを供えて神事を行い、境内にたいた神火に支部員や市民が持ち寄った使用済みのはし約1,000膳、2,000本以上を焼納した。
藤崎宮司が神火にはしをくべ、支部員や参拝者も燃え上がった炎にはしをくべ、感謝とともに延命長寿などを祈った。
父親と参拝した三条市の小学4年生上村陸くん(10)は、「ありがとうございました」と思いながら手を合わせたと話し、食べ物を口に運ぶはしに感謝した。
また、同支部では、おおぜいの市民に参加してもらおうとイベントを行っており、今回も焼きそば300食、かき氷200食を無料配布。子どもたちには水ヨーヨー釣りなどを楽しんでもらい、さらに除菌衛生啓蒙活動の一環で手洗いの指導を行う体験コーナーも開設した。
はし供養祭は昭和50年に民俗学研究者が「はしを正しく使おう」と提案して始まり、東京・日枝神社の箸(はし)感謝祭が有名だ。三条ではその3年後の昭和53年に当時の三条割烹組合(今の三条総合飲食サービス業部会)の有志が、はし供養祭を行ったのが始まり。7.13水害の年に休んだ以外毎年、続けており今回で40回目となった。
(坂井)