小学生が4泊5日をかけて100kmを歩き抜く体験学習型の青少年育成事業「第11回寺小屋つばさ100km徒歩の旅」が8日朝、三条市・いい湯らていからスタートした。真夏の暑さのなか73人の小学生が、12日の弥彦中学校のゴールを目指し、100km踏破に挑んでいる。
三条市、燕市、弥彦村の4年生以上の小学生が対象で、男子42人、女子31人の計73人が参加。うち、約3分の1にあたる27人(5年生15人、6年生12人)が2回目以上の参加だ。さらに、小学生をサポートするスタッフとして、大学生・専門学生81人、小学生のときに100km徒歩の旅を体験した中高生18人、主催の実行委員会など社会人30人の計129人が参加している。
夏休みに開催する同事業は、毎年、過酷な暑さのなかでの実施がほとんどで、参加者の健康面への配慮は万全の態勢で臨んでいる。熱中症対策が各方面で呼びかけられる今回は、気温や湿度など状況に応じて休憩時間を長めにとったり、休憩場所でのテントの設置、高圧洗浄機によるミストシャワーを使ったりと、さらに注意をしての開催。
午前7時半から行った結団式も、これまでの屋外から、いい湯らていに隣接する「はやぶさ」の施設内に変更して行った。
同実行委員会の嘉瀬一洋会長があいさつ。100km徒歩の旅は全国14カ所で行っているが、記録的な猛暑により21回実施している福岡が中止したとし、みんなといっしょで練習を毎日積んで本番に備えてきた子が全国各地で頑張っている、練習をしたが歩けなかった子もいる。
また、みなさんが歩ききるために、たくさんの人たちの支えがあると紹介し、「4泊5日かけて、体験してほしい」。「しっかりと自分の足でゴールまで歩き抜いていくことを、みんなで頑張りたいと思います。みんなで助け合ってがんばってください」と激励した。
結団式を終えて駐車場で出発準備を行った午前8時はの気温は27.2度の蒸し暑さ。日差しは痛いくらいで、少し動いただけで汗が噴き出す暑さだが、三度笠をかぶった小学生たちは、見送りの保護者やスタッフと元気よくハイタッチを交わし、100kmの旅に出発した。4泊5日の各日のゴール(距離)は、次の通り。
7日=三条市グリーンスポーツセンター (20.9km)
8日=三条市大面体育館(21.4km)
9日=燕市体育センター研修館(21.5km)
10日=燕市国上勤労者体育センター(21.6km)
11日=弥彦中学校体育館(16.6km)
(坂井)