三条市南四日町4、外山産業(株)=外山晴一社長=をはじめとする外山産業グループは9日、社員らが募金した平成30年7月豪雨災害義援金20万円を三条市社会福祉協議会を通じて寄付した。
午前11時に外山社長が同社会福祉協議会を訪れ、善意を包んだのし袋を渡辺一治事務局長に手渡した。義援金は、外山産業、外山工業、グリーンライフなどグループ各社で、7月に西日本を襲った豪雨の直後から8月6日まで募金箱を設置し、社員に協力を呼びかけた。集まった善意に、外山社長が端数を加えてちょうど20万円にした。
2004年の7.13水害では、同グループの社屋や工場が大きな被害を受けた、外山社長や多くの社員の自宅も被災した。その際に全国から寄せられた善意への恩返しの気持ちもあり、大きな災害が発生するとグループ社内で募金を行っている。
外山社長は、ニュースで流れる映像を見ていると7.13水害当時を思い出すと話した。暑いなかでの復旧作業、ときどき雨が降るとまた不安になった。
さらに、避難生活や復旧作業が長くなってくるこれから先が心配と言い、高齢の人ほど、ショックから立ち直れなかったり、先の不安があったりと、7.13水害では、水害後しばらくしてから体調をくずす人も多かったと振り返った。
また、今回の災害では、同社に、発災後の断水などの影響で広島方面から水用のポリタンクの注文があった。岡山までは行ったが、その先の広島には届けられなかったとし、交通網の大きな被害は悲惨だと思う。
ボランティア活動で駆けつけられればいいのだろうが、募金というかたちで多くの社員の気持ちを届けられたらとし、「気持ちはわかるので、みなさん頑張ってもらいたい」と、一日も早い復旧を願った
(佐藤)